タイのタクシーといえば、昔は、交渉制で、タクシーを止めてドアを開けて、「◯◯までいくら?」と聞いて、例えば「100バーツ」と言われたら、「80バーツでどう?」と交渉し、「じゃあ中を取って90バーツで」と話がまとまると乗車する感じでした。
このやり方は、今でもサムロートかバイクタクシーに残っていますが、バンコクの地理に明るければいいけど、旅行者などは、相場がわからないから、運転手に言われるがままで、けっこう不満もありました。
今のタクシーは、メーター制ですから、旅行者にとっても便利になりました。
といっても、バンコクには、ボッタクリ運転手もいて、メーターではなくて、言い値でないと行きませんというタクシーもいます。
もっと恐ろしいのがターボメーターで、運転手が、秘密のターボスイッチを入れたら、なんと料金が急上昇して、高額請求という感じです。
今度タクシー料金が値上げだそうです。
値上げで喜ぶ乗客はいませんが、でも、値上げもしかたがないという見方の人が多いですね。
新料金ですが、初乗りの1キロ35バーツの基本料金は変わりません。
1キロから10キロは、5バーツ/キロから5.5バーツ/キロ
10キロから20キロは、6.50バーツ/キロから7バーツ/キロ
20キロから40キロは、7.50バーツ/キロから8バーツ/キロ
40キロから60キロは、8バーツ/キロから8.5バーツ/キロ
60キロから80キロは、8.5バーツ/キロから9バーツ/キロ
80キロ以上の距離を9.5バーツ/キロ
タクシーが渋滞に巻き込まれて時速6キロ以下で走行した場合、1分ごと1バーツが加算されます。
また、空港からのタクシー料金には、今まで50バーツの追加料金がかかりましたが、70バーツに値上げされます。大型タクシーは90バーツになります。
乗客の荷物が3つの以上場合には、荷物1個あたり20バーツの料金がかかります。
こうした新料金はいいけど、乗車拒否とか、乗客に対するサービスや言葉遣いなどを向上させて欲しいとの声が多いです。
昨日のニュースでも、警察官がアルバイトでタクシーを運転していて、気に入らない運転をしていた車に対して拳銃で脅したとか、信じられないことも起きます。
ソイの中には行かないと下ろされたり、ワザと遠回りをしたり、いろいろなトラブルもあります。
ひどいのは、犯罪で、乗客が急に眠くなる睡眠薬強盗とか、女性1人だと、暗い夜道で強姦とか、そんな事件もたまには起きています。
タイでは、女性が1人でタクシーを夜間に使うのは、危険すぎますし、日中でも、気をつけた方がいいです。
タイのタクシーは、総じて安くて便利ですが、中には、おかしな運転手もいることだけは、知っておいた方がいいでしょう。