2019年9月19日木曜日

紳士録商法と記念コイン商法

世の中には、自慢したい人がいます。いい時計をしているとか、高級車に乗っているとか、ブランドバッグとか宝石とか、一般的には、モノが多いですが、中には、横綱を知っているとか、有名な芸能人やスポーツ選手と酒を飲むとか、いろいろです。

世界的に、成金といわれるような人たちに、自慢をする人がいるようです。

教養を自慢する人もいて、修士号とか博士号とかを自慢する人もいます。ノーベル賞を取るようなホンモノは、自慢しませんよね。

そういった自慢したい人たちを相手にする商売は、昔からあるわけで、ニセモノを掴ませたりします。

日本紳士録」や「人事興信録」のようなその本に載ることがステータスになるような本がありました。発行者が吟味して選んで載せるので、掲載は無料です。

「who's who」というイギリスの紳士録がオリジナルのようです。

でも、こうした自分も紳士録に名前を載せたいという人がいるわけで、頭のいい人が、詐欺を考えます。

紳士録商法という紳士録に名前を載せたいので、何部かまとめて買い取って欲しいとかいって、お金を取って発行します。

名前を載せたからと一方的に送りつけてきて費用を請求するとか、お金を払っても本は発行されないなどの詐欺もあるそうです。

今回、韓国が、タンザニアが、独島(竹島)記念コインを発行したと発表しました。

日本は、すぐに在タンザニアの大使館からタンザニア政府に確認を取りましたが、そんな話しはないとのことだったそうです。

実はヨーロッパ製!? 疑惑の韓国「タンザニア独島硬貨」を徹底調査

スイスのお隣に、メチャクチャ小さいリヒテンシュタインという国があります。車で行くと、あっという間に通り過ぎてしまいます。

記念切手の発行で有名な国なんですが、記念コインも発行しているようです。

ようするに、世界のいろいろな記念行事などに関して、記念コインを発行しませんかと持ちかけて、売っているようです。

ただ、タンザニア銀行もタンザニア政府も、この記念コインの発行に関しては、関知していないと発表しています。

「ソーシャルメディアで、2019年7月にタンザニア銀行が表側に独島を、裏側にタンザニアの紋章を描いた記念硬貨を発行したという噂が流れていますが、これは悪意のある噂で、根拠のないものであるということをはっきりさせて頂きたく存じます。また、そのような硬貨を造る会社とも一切契約していません」

息をするように嘘を吐くといわれる国がありますが、やることなすこと、悪意を感じますね。