「きょう、ママンが死んだ。」といえば、アルベール・カミュの小説「異邦人」の出だしですが、普通、日本語でも、「わたしの母」だし、英語なら「My mother」、中国語は「我的妈妈」、ドイツ語でも「Meine Mutter」です。
ところがタイ語だと、「แม่ของฉัน」と日本語にすると「母」「~の」「私」となります。
今日、用事でかみさんとタクシーに乗っていた時、かみさんのスマホに電話が入りました。
最初、「どうしたの?」といっているので、いつものようにかみさんの妹からの電話と思われたんですが、突然、かみさんが、声を詰まらせ泣き出しました。その異様な様子に、もしやと、何か不幸な知らせに違いないと思いました。
頭が真っ白で何も話せないといったまま泣いているわけです。
そのうち、「何で、最初にそういってくれないの!お母さんが死んでしまったのかと思ったじゃない。」と今度は泣きながら怒りまくっていました。
電話を切ったあとで聞いてみたら、昔、母親のように親切にしてくれた近所の人が亡くなったとお姉さんが電話してきたと妹が電話してきたんだそうです。
母の前に「誰の」という単語があれば、誤解も無かったでしょうに、かみさんの母親は、93歳だし、なんでも最近嫌な夢を見たとかで、勝手に思い込んでパニックになったようです。
誰かが死んだ時には、まず、どこの誰かを最初にいわないと、びっくりして、ショック死してしまう可能性もあるから気をつけないとね。
今日は、朝からいろいろとありました。