2019年10月11日金曜日

バカだのチョンだの

ノーベル化学賞を受賞した吉野さんは、NHKの「クローズアップ現代+」に出演して、研究の苦労話などを語ってくれたわけですが、その中で、研究の成果がでなかった時代に、まわりから「バカだのチョンだの」といわれたという発言がありました。

そしたら、NHKのアナウンサーが、慌てて「あの今ちょっと…馬鹿だチョンだっていうご発言がありましたけど…ちょっと不適切でしたすみません」と謝罪を入れました。

それで、吉野さんも「はーいすみません」と謝ったわけです。

まあ、公共放送ですから、放送禁止用語となっている言葉を使ったら、謝罪をするのが正解なんでしょうけど、誰が考えても、吉野さんの発言は、朝鮮人を差別する意味での発言ではないわけです。

自分が「バカだのチョンだの」といわれたとの自虐です。

そもそも、「バカだのチョンだの」というのは、放送禁止用語になるような言葉ではなかったわけで、江戸時代から日本では普通に使われてきた言葉だったわけです。

三省堂「大辞林」第三版の解説には、こう書かれている。

​​​​​​ちょん
(1)句読点・傍点など、何かの印として打つ点。点。
(2)〔芝居で幕切れに拍子木を打つことから〕 物事の終わり。幕切れ。おしまい。 「事件はあっけなく-になった」
(3)「馘首かくしゆ」「解雇」の意を俗にいう語。 「人員整理で-になった」
(4)〔俗語〕 一人前以下であること。 「ばかだの、-だの、野呂間だのと/西洋道中膝栗毛 魯文」

 ここにあるように「バカだのチョンだの」という表現は、明治3年に出版された仮名垣魯文の小説『西洋道中膝栗毛』にも出てくるし、江戸時代から、人間が一人前でない状態を示す言葉として使われていたようです。

ほかにも、相撲の技にも「ちょん掛け」というのがあるし、魚釣りの好きな人ならみんな知っている餌の付け方にも「ちょん掛け」はあります。

風俗の世界には、「チョンノ間」という言葉もあります。

では、どうして放送禁止用語になったかといえば、左翼が、「チョン」という言葉は朝鮮人に対する差別用語だと抗議しはじめたからです。

左翼とか反日の得意ワザで、ほんの一部の人が差別で使っていることを全体が差別だと決めつけて、抗議を続けて封じ込めるやり方ですね。

今も、旭日旗で、同じことをやっています。

反日の人たちには、こうした言い掛かりが多いですね。数学を勉強していないから、部分集合の意味を理解できないようです。あくまでも一部であって、全体ではないわけです。

本当は、それは行きすぎた抗議だと抗議など撥ね付けるべきなんですが、しつこい抗議や嫌がらせを恐れての自主的な回避をしてしまい、いつの間にか、差別用語として定着し、放送できない言葉になってしまっているわけです。

まあ、放送禁止用語であっても、日常生活で明らかな差別以外で使うのであれば、言論の自由で、全く問題はないから、我々としては、どんどん使った方がいいと思います。