医師や看護師や検査技師など医療関係者以外、病院にいるのは病人か怪我人か付き添いやお見舞いなわけです。
病院の中には、インフルエンザのような流行性の感染者もいるわけですから、病院に行って、病気になるってことは、意外と起きることだと思います。
私は、子供の頃から病弱で、すぐに風邪をひいたり、お腹をこわしたりするのですが、注射針が大嫌いで、病院には行きたくない人でした。
ところが、不安神経症、今でいうところのパニック障害になってからは、もしかしたらなんか重大な病気ではないかと、不安になって、よく病院に行くようになりました。
検査の結果が正常だと、何かの間違いだとか、大丈夫という医者には、藪医者だと決めつけ、病院を変えて、何度も検査を受けたりもしました。
不安が消えるのならと、あんなに嫌いだった注射針なのに、血液検査も何度もしたし、昔は地獄の苦しみだった胃カメラも飲みました。
今では、定期検診くらいしか病院には行かなくなりました。
で、イタリアで、どうして武漢肺炎の感染者が増えたのかという記事に出会いました。
**イタリアでのウイルス流行は、2月18日にミラノ近郊にあるコドーニョの病院で治療を受けた38歳の男性に端を発するとされ、この男性から数十人の患者と医療従事者が感染した。同男性は最近中国に渡航しておらず、どのように感染したのかは謎のままだ。**
1週間ほどで、300人くらいの新たな感染者が出たとすれば、恐ろしい話ですが、これから、もっと詳しいこともわかってくるでしょうね。
まだまだ謎が多いとのこと。
地中海のクルーズ船「コスタ・スメラルダ」で、中国人乗客に発症が確認され6,000人強の乗客乗員が一時足止めされるという事件が発生していたけど、イタリア政府の対応は日本とは全く違い、2名の感染者について処置をした後、12時間で残りの乗客は解放されたことと関係があると疑っている人もいるようです。
当時は、イタリアは乗客をすぐに下船させて自由にしたのに、日本の対応はひどいといっている人もいました。
とにかく、病院は、かなり感染リスクの高いところのようです。
だって、病院に行っている人たちは、健康体ではなくて、体力も免疫力も低下している人が多いですから、感染しやすいですし、重篤化しやすいのだと思います。
もしも、昔の私のような病院での検査大好きな人が、いろいろな病院で感染を広めたら、大変なことです。
ダイヤモンドプリンセス号内で、実際に医療に携わった高山先生のお考えや感染対策のプロである聖路加国際病院、QIセンター感染管理室マネジャーの坂本史衣さんのインタビューが、とても参考になります。
Corvid-19の感染力は、そんなに恐れなくてもいいようだし、感染しても、多くの人は、自然に治癒するだけの力を持っているようです。
でも、感染リスクの高いのは、閉鎖された空間に感染者と長時間一緒にいることで、特に、何かを共用したりするのが危険のようです。
ダイヤモンドプリンセス号でもシンガポールのホテルでの国際会議でも、ブッフェスタイルの食事が疑われています。
公共交通の中も可能性はあるようですが、今までの所、感染が広がったという事実はないようです。
何か儀式をする教会内とか病院は、ハイリスクのようです。
空気感染のようなモノではなく感染者の触ったモノから感染することが多いようです。
不幸にして感染し、重篤な症状になられる方々が、適切な治療を迅速に受けられて、回復できるような体制が重要で、そのためにも、医療機関をパンクさせないことを心がけたいモノです。
新しい病院は、中国がやったように突貫工事で建設が可能でも、医師や看護師などは、そう簡単に増えません。
過去の私のように、ひどい症状が出ているわけでもないのに心配だから病院で検査を受けたいというのは、今の国家的な危機の中では、間違いなく、やってはいけないことでしょうね。