2020年3月5日木曜日

タイらしい話

タイも近代化しているから、日本と変わらない部分もあるし、日本よりも進んだ面もありますが、昔ながらの優しさも残っているわけです。

かって日本の若者の間に世界無銭旅行が流行った時代に、バンコクを訪れた私の知人は、もうお金がないので食事も出来ず、野良犬が屋台の残飯を食べているのをボ~とみていたんだそうです。

そしたら、屋台のおばさんが、「これ食べな」と食事を食べさせてくれたそうです。

タイ人の多くが、困っている人を見ると手をさしのべる優しさを持っていた時代でした。

今は、毎日殺人事件とか事故とか汚職とか、暗いニュースが多いですが、時々ほっこりするニュースもあるわけです。

ラープラオにある小さな商業ビルの屋上で爆発物と思われる不審物が見付かったとのことで、一時は大騒ぎになったそうです。

爆発物専門班が来て調べたところ、爆発物ではなく、爆発物に模したニセモノだったので、一同一安心したそうです。

近くにいた挙動不審な男を調べたところ、すぐに彼の持ち物であることを認めたそうです。

男は30代で、隣のビルに住んでいて精神を病んだ病歴があるそうですが、爆発物とか拳銃とかフィギュアとかが好きで、自分でいろいろと手作りをして楽しんでいたそうです。

爆発物が見付かったビルのオーナーは、彼のことを知っているそうで、不法侵入で訴えることはしないと言ったそうです。

でも、ニセモノの爆発物を作ったことは、タイの法律に触れる行為とのことで、警察は500バーツの罰金を科したそうです。

でも、その男は無職でお金がないとのこと、その場にいた警察官が、その500バーツを出してやって解放されたそうです。

タイの警察官と言えば、野洲給料で有名ですし、交通違反とか違法営業とかで賄賂を取ったりと評判はよくないのですが、もちろんいい人たちもいます。