2020年8月12日水曜日

今日は母の日

今日は、シリキット王太合のお誕生日で、タイでは母の日となっています。

母親に花束を贈ったり、母親を囲んでの食事会など、タイ人は、本当に母親を愛しているとわかります。

そんな母の日に、シリキット王太合が入院をしているチュラロンコーン病院の隣のルンピニ公園で、タマサートの学生たちが集会を開くといっていたわけですが、さすがにそれはないだろうと、中止を決定したそうです。

昨夜ラマ10世は、バンコクに到着して、今日は、シリキット王太合をお見舞いする予定だそうですから、反政府集会で、また余計なことを言ったりして、混乱が起きたら大変だと心配していました。

ルンピニ公園での集会といえば、2010年の4月から赤シャツによる反政府集会が開かれ、多くの犠牲者が出たことで、今でも語り継がれています。

ルンピニ公園で赤シャツ側の「赤い参謀カティヤ・サワディポン陸軍少将」がスナイパーによって射殺された事件も有名です。

タイの軍人のニュースを見ていると、将軍たちのニックネームには、よくBIG◯◯という名前が出てきます。本人もBIGになりたいと思っているのでしょうし、まわりもゴマすり的にBIGといっているのかな?

タイの将軍の人数が世界で一番多いという話もありますが、タイの有名な将軍とか警察高官を見ていると、時々、背が低い人がいます。

よく士官学校に入れたなと思ったりもしますが、タイ人で背の低い人には頭のいい人が多いという話もあるそうです。

もう一つ、よく聞くのが、セー◯◯です。このセー(เสนาธิการ)というのは、「参謀」という意味で、カティヤ・サワディポン陸軍少将は「セー・デーン(赤い参謀)と呼ばれていました。

タイの軍人とか警察官とか公務員の中には闇営業をやっている人たちもいるそうで、軍人の場合には、闇営業をする人にこのセー◯◯という名前が登場するようです。

とにかく、母の日に計画されていた政治集会が中止になって、本当によかったです。

あと、10日の日にタマサート大学ランシットキャンパスで配られた王制改革10箇条の詳細が、ネーションに載っているのが驚きです。

これは、メディアになかったことにするような通達が出たという話もあったのに、こうして発表したのは、国民は、この件に反発する人が多いと考えているのか、ちょっと興味があります。

タイの王室といえば、ラマ5世が、国民からいまだに敬愛されているわけですが、奴隷解放をしたり、西欧の文化を取り入れたり、非常な名君だったわけです。

そのラマ5世に多くの側室がいて、お子さんがなんと77名もいらっしたということも有名ですが、そのお子様たちの子孫が、もちろん現在もいらっしゃるわけです。

ラーマ5世の69番目の子息、ソンクラーナカリン王子を父に持つのがラマ9世ですから、ラマ9世はラマ5世のお孫さんでラマ10世はひ孫という関係です。

王位継承権というのはタイにもあるわけで、昔は、息子よりも弟が優先された時代もあったそうですが、今は、子供が王位を継ぐようです。

王族にも序列があって、大きな催し物の歳には、席順などにそれを見る事が出来ます。

国王が当然最高位ですが、家系的には、上位に当たる家系もあるそうで、例えば、ラマ9世の家系よりも、シリキット王太合の家系の方が上位だと聞いたこともあります。

親不孝ばかりしてきた私にもう母はいません。母親が元気なうちに親孝行をしておいた方がいいですよ。マジ。