タイの反政府運動にもいろいろなグループがあるようで、このところ、集会も増えてきているようで、大使館から、注意情報のメールが送られてきます。
全体的に、今のところ、平和的な集会で、大きな混乱はないようです。
タイの反政府グループは、反体制の米国映画などに影響されることが多いのですが、最近は、若者に支持されていた政党のリーダーの一人が、フランス留学したのち大学教授になったピヤブット氏であることからか、フランスの歴史や文学の影響が強くなっているようです。
「Free People」というグループは、7日の集会で、ミュージカル「レ・ミゼラブル」の中で歌われる“Do You Hear the People Sing?”{民衆の歌」をフランス風衣装を着て歌ったそうです。
今までは、米国映画「ハンガーゲーム」の中での抗議のシンボル右手の人差し指と中指、薬指の3本を高く捧げるポーズが、多くの若者たちに受けていました。
最近は、ハリーポッターの衣装を着て集会をするのも流行っているようです。
「Free People」は、最近有名な 「Free Youth」とは関係ないそうです。
昨夜から非常事態宣言下で集会が制限されているにもかかわらず、何度も政府批判集会をしているとのことで、人権弁護士のAnon Nampaさん35歳と学生活動家のPanupong Jasnokさん23歳が、身柄を拘束されて、拘置所に入れられていると、解放するように抗議する人たちが警察署前に集まったそうです。
プアタイ党のスダラット女史なども、抗議に現れたそうです。
そして、今朝は、ラチャダーの裁判所前でも抗議のために人が集まって、最近売り出し中の学生運動のリーダーParit Cheewarakさんが、タイの司法は誰のためにあるんだなどと、警備の警察官に食ってかかったそうです。
彼は、ニックネームでペンギンと呼ばれているので、これから、いろいろなところで耳にするかもしれません。
タイの学生たちを中心に、バンコクの西ナコーンチャイシーには、「地獄の監獄」があり、そこに連れて行かれたら、もう生きては出られないという都市伝説があるとかで、そんなことになる前に解放させないとということらしいです。
若い頃には正義感に燃えて、反体制に走る人も多いわけですが、後戻りできる範囲にしておかないと、本人はもとより、まわりにも迷惑をかけてしまいます。
タイ人らしく、抗議の時にもユーモアと笑顔で平和にお願いしたいものです。