2020年8月2日日曜日

Rina Sawayama(リナ・サワヤマ)さんの国籍の話

Rina Sawayama(リナ・サワヤマ)さんに関しては、この間書いていますが、その続きです。

彼女は幼い頃、親の仕事の関係でイギリスに滞在し、その後、両親は離婚したものの、母親とイギリスに残って、ケンブリッジ大学を卒後後、好きな歌の道に進み、徐々に有名になってきているのだそうです。

そして先月の29日に彼女がSNSで発信をしたないようで、いろいろと話題になったわけです。

「イギリスで25年生きてきて、イギリスの音楽界で活躍していても、イギリスの国籍がないとの理由で、イギリスの音楽コンテストに出場資格を得られない」と言ったわけですが、賛同する人、同意できない人、いろいろな意見が飛び交っているそうです。

日本が、二重国籍を認めていないから、彼女のように日本国籍を持ったままですと、英国の国籍を取ることが出来ないですし、もしも英国の国籍を取ったら、日本の国籍を捨てなければなりません。

実際には、日本の政治家などに、二重国籍の人がいるとかいないとかの噂もありますが、法的には、二重国籍は許されていません。

私も、彼女が永住権でイギリスに滞在しているように、タイの永住権を持ってタイに滞在しているわけですが、タイの国籍を取ろうと思えば、申請する資格はあります。とれるかどうかは、また別の話ではありますが・・・

日本の国籍を捨てるつもりがないから、今のところタイの国籍を取得しようとは思わないです。

彼女に対して、イギリスの賞を取りたいのなら、英国の国籍を取るべきではないのかといった意見も多いようですが、彼女は、母親を含め、家族全員が日本にいるから、日本の国籍を捨てることには抵抗があるといっているようです。

「情熱大陸」では、伊豆に住む母親の家に行くところが紹介されていましたが、彼女はタトゥーを入れているから、日本で暮らしたら温泉には入れないなあとか言っていました。

私も海外で暮らす日本人ですから、日本に帰りたいとかタイで暮らしたいとか、揺れ動く気持ちは何度も経験しています。

彼女の家族構成は知らないけど、もしも母親がドンドン歳をとって、病床に伏したときなど、自分が親の面倒を見なければとか思うのではないかと思ったりもします。

音楽の仕事は、英国が主戦場で、仲間も友人も多いのでしょうけど、心のどこかには望郷の気持ちもあるのではないかと思うわけです。

まあ、結婚をして子供が出来たら、自分の家族が中心になっていくのかもしれませんが、彼女は、男性だけでなく女性にも恋心を感じる感性の持ち主のようで、家族の方も、将来どうなっていくのか、本人もわかっていない可能性もあるかも。

海外で暮らすということは、本当にいろいろなことがありますし、個人個人でも抱える問題が違いますから、一概には言えませんが、自分が暮らしている国の人たちと仲良くして、その国の法律や習慣に従うことが基本ではないかと思います。

彼女の気持ちは理解できますが、やはり、イギリスの規則なら、自分の意見は意見として主張しても、最終的には従うしかないと思います。

日本に暮らす外国人も同じですね。

「情熱大陸」では、水原希子とかCrystal Kay(クリスタル・ケイ)とかとも知り合いのようですし、彼女に賛同しているZing Tsjengなんかもいますから、彼女が政治的に利用されるというか、感化されていくのではないかといった余計なお世話も感じています。

Zing is the executive editor of VICE UK and the author of the Forgotten Women book series. She specialises in women's and LGBTQ rights, politics, culture and lifestyle.

ちなみに、日本国籍の人が外国籍を取得して日本国籍を失っても、離婚などの事情がある場合には、また日本国籍に戻れるという話を聞いたこともあります。

日本国籍から英国籍になってノーベル文学賞を取ったサー・カズオ・イシグロ(Sir Kazuo Ishiguro)さんもいます。