先月から続いているニュースは、8年前に大金持ちのお孫さんが早朝フェラーリで起こした交通事故で、お巡りさんが亡くなった件です。
事故が起きたあと、被害者を助けることもなく走り去ったとか、実は、お酒や麻薬を服用していた疑惑もあるとか、いろいろと言われていましたが、いつの間にかイギリスへ逃亡して、その後、しばらく、ニュースに登場していなかったのに、ここに来て急に、不起訴になったとニュースがでて、それはないと騒ぐ人たちがでてきています。
タイでは、時々、こうした、間違いなく加害者だと思われる人が、不起訴になったり、無罪になることがあるわけですが、その理由が、とても勉強になります。
今回も、飲酒の疑惑に関しては、アルコールが検出されたのは、事故の後、動転して、精神的に正常ではなかったので、家に帰ってお酒を飲んで落ち着こうと思ったと言っているとか。
コカインの化合物が検出された件では、もしかすると事故の5日前にいった歯医者で受けた治療に関係があるのではないかとのことで、麻酔薬とか痛み止めに似た成分が使われているかもしれないと警察が発表したそうで、それに対して、タイの歯科医の協会が、そんなことはあり得ないと言っているそうです。
フェラーリの走行速度に関しても、目撃者や監視カメラの映像から、時速170キロくらいで走行していたのではないかといわれていた件も、いつの間にか法定速度の80キロ以下で走行していると警察が発表したようです。
まあ、監視カメラの映像があれば、そこから、一定の距離間を走り抜ける時間から、簡単に速度がでると思うのですが、タイの警察は、時に、メチャクチャ有能なのに、時に、信じられないようなこともします。
で、今度は、事故の目撃者の一人が、30日の深夜にバイク事故で亡くなったそうで、その事故に関しても、いろいろと言われているようです。
一緒に走っていたバイクとぶつかって転倒して亡くなったそうですが、家族が、やけに急いで葬儀をして、遺体を荼毘に付そうとしているのがおかしいという話とか、監視カメラに事故の様子が映っているのですが、反対車線を走るバイクから、何かの光が被害者の方に向けて発射されているとか。
疑い深い人は、殺されたのではないかとか、死んだのは別の人ではないかとか、まあ、例によっていろいろな話もあるそうです。
まあ、目撃者が余計なことを言わないように口止めというのはわかりやすいシナリオですが、それを証明するのも大変なわけで、とりあえず、プラユット首相は、家族にお願いして、荼毘に伏す前に遺体を検視に回すようにと指示したそうです。
真実はわかりませんが、小説なら、司法や警察に大金が渡って、それで、ドンドン調書が書き換えられていって、無罪放免とか、美容整形で顔を替え、別の人に背乗りして、何食わぬ顔で帰国とか、まあ、タイならあるかもしれない話なわけで、興味は尽きません。
中国の臓器売買の疑惑と同じで、世界には、身代わりの死体ビジネスもあるとかないとか、知らんけど・・・