「 悪法もまた法である」という言葉は、古代ギリシャの哲学者ソクラテスの言葉といわれていますが、いろいろな説もあるそうです。
’The law is harsh, but it is the law’というのは、ラテン語のことわざを英訳したモノだそうで、「法は過酷であるが、それも法である」と日本語訳されたそうです。
世の中には、法律やルールがあるわけですが、その解釈が人によって違ったり、時代によって変わったりもします。
離婚や堕胎を禁じる国もあるし、大麻が合法な国もあります。
法やルールは、人間が作ったモノですから、人間が変えることも可能なわけですが、憲法第9条のように、変えてはいけないという人たちもいます。
法律やルールがあっても、一般的には、それを破ったからといって、すぐに処罰されることはなく、裁判にかけられたり、会議で話し合ったりしてから決めることが多いです。
タイでは、反政府集会が続いているわけですが、その中で、逮捕者も出ています。
逮捕された人たちの支援者たちは、法律がおかしいと抗議をしています。
非常事態宣言が出ている中での集会やデモは違法行為ですから、逮捕されてもしかたがないのに、非常事態宣言を出したのが間違いだと抗議します。
選挙違反でも、選挙に関する法律があって、それに違反したから起訴され、罰則を受けても、そんな法律はおかしいし、公平性に欠けると抗議します。
後出しじゃんけんで、あとから法律を作って起訴するのではなく、選挙前からある決まりを守らなかったのが悪いと思います。
クーデターは、軍が権力者を権力の座から引きずり下ろすことで、新しい権力者を権力の座にすえます。
一方革命は、それまでの社会の体制をひっくり返し、新たな体制を作るために市民が蜂起します。
どちらも違法行為ですから、失敗したら、捕らえられ罰せられるようです。
法の支配と法治主義の違いもなかなか難しいです。