イスラム土葬墓地問題が注目されるようになっているそうです。
日本国内におよそ20万人のイスラム教徒が暮らしているそうで、中には、生活の基盤を日本にしている人たちもいるわけです。
冠婚葬祭の中で、宗教色が強いのは、やはりお葬式からの埋葬ではないかと思います。
イスラム教では火葬が認められていないのだそうで、日本で土葬できる場所を探すのが大変なんだそうです。
日本は、土葬の神道と火葬の仏教が混在していましたが、明治政府が神道を重んじ、土葬が一気に増えたんだそうです。
しかし、戦後、衛生上のことなどから、今度は火葬が一気に増えて、今では99.9%以上が火葬になっているそうです。
私は、死体がものすごく怖くて、出来ることなら死体を見ないで人生を終わりたいですが、でも、多くの人は、家族の死とか、友人や知人などの死と向き合う時があるわけです。
自分に記憶があるわけではないのですが、私は祖父にものすごくかわいがられていて、祖父が火葬場に運ばれるときに、かなり泣いたそうです。
たぶん、そんな悲しい思い出が心の奥底にあって、死体を恐怖するようになったのかもしれません。
私が子供だった頃は、私の生まれ育ったところでも、すべての家が火葬というわけではなくて土葬にする家もあり、土葬する墓地もありましたが、そのうちに、市の決まりで、墓地を整地して、土葬されている遺体や遺骨を古いタイヤを積み上げたところで火葬・合葬したのを遠くから見ていて、その夜から一人でトイレに行けなくなるほど怖かったです。
海外生活が長いから、実際に日本の火葬場にいったのは両親の時だけです。
私の住んでいるタイでは、一般のタイ人は火葬で、近所のお寺とか、自分が信仰するお寺で荼毘に伏されることが多いですが、中国系の人たちは、自分達の墓地が幾つかあって、そこに土葬されるようです。
ただ、最近は、衛生上のことだけでなく、先祖の供養にわざわざ遠くの墓地まで行くのが大変だとか、少子化で、いずれは誰も先祖供養に行かなくなるのではないかと、火葬が増えているそうです。
タイには400万人ほどのイスラム教徒がいるそうで、彼らの多くは土葬だそうです。
キリスト教では、カトリックを中心に土葬が多いようで、新型コロナで亡くなられた方々を土葬するニュースを見ますよね。
インドのテレビ番組などを見ると、インドも火葬が多いようです。
チベットなどでは鳥葬が残っているそうですが、中国共産党が残すのかな?
一般論では、やはり、高温多湿の地域では、土葬はいろいろな問題がありそうです。
乾いたところや寒冷地ですと、土葬でも、問題は少ないのではないかと思います。
でも、アイスマンではないですが、自分が死んだあと、自分の死体が1000年後とかに人びとの目にさらされるのは、ちょっと抵抗があります。
ミイラだけでなく、自分の遺骨が、研究材料にされるのにも抵抗はあります。
個人的な理想は、死んだら蒸発して無になりたいですが、それは無理ですから、火葬して遺灰を海に散骨して欲しいです。
日本も移民を入れているようですから、いろいろな問題が増えるでしょうね。
安い労働力が欲しいといっても、一度入ってきた外国人は、なれたら、もっといい仕事を探すでしょうし、家族を持つ人も出るでしょう。
そうした問題は、北ヨーロッパではすでに経験済みで、どんな問題が大変なのかもわかっているわけです。
タイには、華僑といわれた中国からの移民労働者がかなりいて、今では、しっかり中国系タイ人として生きています。
東南アジアには、タイだけでなく、ほとんどの国に中国人移民がいっていたわけですが、タイは、他の国に比べて非常にうまくいっているといわれています。
タイ人の外国人を受け入れる心の広さもありますが、政策として同化を進めてきたわけで、外国人であっても、タイ語を話し、タイの学校に通いタイ風の名前を使う人が多いわけです。
もちろん、家庭内とか同族社会では、中国の風習を守っている人も多いですが、とにかく、国や社会の中では、タイ人として生きているわけです。
日本も、彼らの人権とか言い出すよりも、日本に同化できる人たちを受け入れるべきだと思いますね。
さもなければ、シンガポールなどのように、厳しい法律で、長期滞在や家族を持つことを規制するようにするしかないと思います。
あと、いつも気になることは、例えば、イスラム教の国で暮らしている日本人が、イスラム教に反するようなことをすることは許されないと思いますし、日本人がイスラム教の国で亡くなったときには、そこで火葬してもらえるのかにも興味があります。
外交は、お互いの国が公平であるべきというのが基本のはずで、日本にいる外国人の権利云々を主張するのであれば、その人たちの国で暮らす日本人の人権が守られているのかも重要ですよね。