昨夜からタイでは新型コロナの集団感染の話題で大変な騒ぎです。
今までは、国外からの入国者たちの中に感染者はいましたが、最近になって、国内の感染者も見付かってきています。
そんな中、どうも感染者を追跡していくとサムットサコーン県のマハチャイ市場で働いている人たちがアヤシイと検査をしたところ、なんと548人の陽性が確認されたそうで、感染危険地域へは外国人は立ち入り禁止となっています。
サムットサコーンといえば、バンコクから車で簡単に行ける距離ですし、マハチャイ魚市場が有名です。新鮮で安いと評判です。
タイにもミャンマーやラオスやカンボジアからの労働者が多く働いていますが、漁船の乗組員とか魚市場などでは、多くのミャンマー人たちが働いていて、今回の集団感染もほとんどがミャンマーからの労働者たちのようです。
シンガポールや中東でも大きな話題となりましたが、外国人労働者たちを入れている国では、彼らを決められた地区に居住させて、共同生活をさせることが基本で、生活環境は決していいものではないようです。
男たちが狭い場所で共同生活をしたら、まあ、衛生的にはいろいろなリスクもありそうです。
タイでは、そうした共同生活用の施設があるのかどうかはわかりませんが、たぶん、安いアパートなどで共同生活をしているのではないかと想像できます。
日本でも外国人が多く住む地域では、ゴミ問題とかいろいろな問題も起きているようです。
タイの場合にも合法的に仕事をしている外国人と不法就労の外国人たちがいて、たまに手入れもあるようですが、どこの国でも汚れ仕事とか危険な仕事は外国人に頼る本音もあるわけです。
外国人はリスクを知らないわけではないのですが、やはりお金になるからやってくるわけで、それは、戦前の朝鮮半島からの労働者たちでも同じでしょう。
タコ部屋のようなところで生活をし、人がいっぱいの市場で仕事をしたら、そこに一人でも感染者が入り込めば、あっという間に集団感染でしょうね。
そして、そこに買い物に行く人も多いわけで、ドンドン他の地域にも広がっていく可能性があります。
ただ、陽性者の90%以上が無症状者だそうで、だからこそ、検査をしないと自分も陽性だとわからず、普通に生活し働いているわけです。
元気な若者たちは、感染してもほとんどが無症状ですが、高齢者とか持病を持つ人が感染すれば、症状が出る可能性が高いし、最悪の場合には重症化して死亡することもあるわけで、非常に心配されています。
感染危険地区に立ち入るタイ人は、タイ政府の新型コロナに関するアプリに登録して、行動を追跡できるようにしておく義務があるそうです。
今までは、国内感染者が少ない上に、死亡者に至ってはずっと60人を維持してきたタイですが、年末を控え、これからどうなっていくのか楽観は許せないでしょうね。