ハードとソフトがそろって、いろいろなことが出来るわけですが、ハードもドンドン進歩していくので、それにあわせてソフトも新しくなっていき、インテルとマイクロソフトが力を合わせて、パソコンが進化し、彼らが大儲けをしたわけです。
Wintelという言葉もあるほど、仲良しでした。
そんなにたいしたことするわけでもないのに、新しいCPUが出たとか、新しいウィンドウズが出たとかいわれると、必要でもないのに新しく買い換えたりするわけです。
時には、新しいハードや新しいソフトでないと、使えなくなることもあって、イヤでも新しくせざるを得ない場合もあります。
世の中にあるモノのほとんどに所有者がいて、家でも車でも家具でも、一度買えば、壊れたり、新しいのが欲しくなるまで、自分のものとして使うことが出来ます。
ソフトなんかも、一時期までは、一度買えば、次のバージョンに買い換えても、古いのも使えます。
新しいバージョンを買うほどのことはないと思えば、古いものを使い続けることが出来ました。
それが、2013年に「Photoshop] で有名なアドビシステムズが、それまでの「箱入りソフトウェア」の販売から、サブスクリプション方式での販売の転換を発表して、売り上げを伸ばしたわけです。
世界中で違法コピー版が氾濫していたわけで、それに対抗して、シリアル番号だけでなく、アクティベート方式も取り入れたりしていましたが、一度購入すれば、永久に使えるシステムではなく、安い料金で使えるけど、毎年更新していかないと使用できなくなるというシステムになったわけです。
このビジネスモデルの成功を見て、多くの会社が、同じシステムを取り入れはじめました。
マイクロソフトの「オフィス」なんかも、サブスクになりました。
今では、映画や音楽なども定額で見放題・聴き放題とか、いろいろな分野にも広がっています。
ジョンレノンの不朽の名曲「イマジン」の歌詞の中に、Imagine no possessions I wonder if you canってありますが、所有することのない世界を想像できますか? って、サブスクの世界では、もう所有などしなくても、好きなときに音楽を聴いたり、映画を見たり出来る時代です。
クラウドの世界にモノを置いておき、必要な時に使う時代です。
現代は、スマホひとつで、なんでもできちゃう世の中です。
でも、私のような昔の人間にとっては、所有がないということには、大きな不安もあるわけで、いつか、使えなくなったらどうしようとか、法外な料金を請求されたらどうしようとか、クラウドに置いたモノは、他人に悪用されるかもしれないし、通信やネットのトラブルが起きたらどうしようもないとか、やっぱり、自分の手元に置いて起きたわけです。
スーパーに行けば、いつでも飲み物も食べ物もトイレットペーパーもあるといわれても、家にも少しは買い置きが欲しいわけです。
骨董品の収集とか、趣味の収集とか、そんなの博物館や店に行けばあるじゃんという人と、いや、自分の家に置いておきたい人とがあるわけです。
ジョンレノンはNo need for greed or hunger A brotherhood of manといいましたが、サブスクの時代でも欲望はあるし、飢餓もあるわけですし、人類みな兄弟ではないわけです。
だから食糧自給率は重要ですし、水は貴重です。