2022年9月9日金曜日

エリザベス女王の話

1973年から74年にかけ、ロンドンの語学学校に通いました。

ロンドンの冬は寒く、雨も多かったし、夜には皿洗いのアルバイトもしていて、楽しい思い出は少なかったです。

少しでもアリングのためになればと、中古の白黒テレビを買いましたが、おんぼろで、しばらく見ていると画面が小さくなってしまうようなテレビでした。

最後には画面が線になって、点になってしまい、しばらくしてスイッチを入れなおすとまたしばらく見ることができるという感じ。

ロンドンのシェパードブッシュの下宿は、電気もガスもコインを入れなければならないシステムで、コインがなくなると、ヒーターも消えるし、お風呂も水風呂になりました。

そんな寒いロンドンのクリスマスの夜に、テレビで、国民に語り掛けるエリザベス女王を初めて見ました。

すべて聞き取れたわけではなかったけれど、さすがの女王の英語ですから、わかった部分もたくさんありました。

あの瞬間から、エリザベス女王のファンになりました。

そのエリザベス女王が、96歳でお亡くなりになったそうです。悲しいニュースです。

私は、欧米の植民地主義には大いに疑問を持っていますが、エリザベス女王は大好きでした。

いつもイギリスとイギリス連邦の国民たちのことを考え、即位してから、最期まで、公務に励んでいらっしゃいました。

タイのラマ9世も同じでした。批判する人たちはもちろんいますが、国の代表は、こうあるべきだということを見せてくださいました。

お疲れさまでした。安らかにお眠りください。