日本人の場合には義務教育をほとんどの人が受けているわけで、そこでは、自発的の人もいますが、ほとんどの人は、半強制的という感じで、教科書を学びます。
わたしなんか、小学校の時には、勉強をしていい成績をとるのは当たり前だと言い放ち、父からは、勉強もせず、成績が悪いのが最低だといわれていました。
興味がある教科は、先生の話を聞いているから、それなりにテストでもいい結果が出るのですが、興味がない学科は、先生の話を聞かないし、教科書は読まないし、宿題もしないから、いい結果が出るわけがないです。
私が、勉強の面白さに目覚めたのは中学になっての英語の登場で、英語は最初から好きだったので、それなりにまじめに勉強し、中学では、ほかの教科を含め小学校の時には想像できない成績となりました。
義務教育の英語をまじめにやれば、少なくとも文法は理解できるようになります。
私は、イギリスで語学学校に行ったときにクラス分けのための簡単な筆記試験で、高度な英語教育を受けてきたわけではないのに中級クラスに振り分けられました。
私は、予備校を途中でやめてしまっているので、大学には行きませんでした。ですから、外国語は英語だけで第二外国語はなしの状態でした。
ヨーロッパ滞在中になんとなくドイツ語を勉強したくなり、全く知識のないドイツ語を姉に頼んで送ってもらった藤田五郎先生のドイツ語教本を独学し、ゲーテ協会でドイツ語を学びました。
その時も最初のクラス分けで、独学で学んだだけでしたが、中級クラスに入れられました。
ドイツ語は、スペル通りの発音ですから、読むことはさほどむつかしくはないのですが、聴くことは、初めてですから、最初に2週間ほどは、先生が何を言っているのかがよくわかりませんでした。
でも耳は慣れていくので、そのうちに何を言っているのかがわかると、授業もわかりやすくなりました。
外国語は、耳からというのが、私の考え方です。もちろん、本や教師から学ぶ方が、早いことも多いですが、最終的には、聞き取りができないと、相手が何を言っているのかが理解できません。
赤ちゃんだって、母親の言葉を聞いて単語を覚えていきます。
人間には、持って生まれた才能というか、能力があるので、いくら努力しても、才能のある人にはなかなかかないません。
音楽でも美術でも走ることでも、数学や物理でも、才能の差を感じるときがあるものです。
私の場合には、運転免許証をとったときに、指導の教官から、お前は相当無免許運転をしてきたんだろうなといわれましたが、正直、無免許での車の運転はしていませんでした。
自動車学校で車に乗る前に、自主的にハンドル操作だけをハンドルだけ付いた座席で練習を繰り返しました。
このおかげで、ハンドル操作が楽に行われ、教官には、無免許運転をしてきたように思われたようです。
最短の時間で免許を取ることができ、運転に関しての才能があると今でも思っています。
でも、楽器などは、何をやっても独学では上達できません。絵を描く才能もまったくないです。
独学で頑張ったのはコンピューターで、何の知識もないのに、組み立てのパソコンでOSを一からインストールしたりしました。
インストールに関してはセミプロじゃないかと思うくらいやりました。コンピューターのお勉強は人生で一番努力したと思います。
ホームページも自分でHTMLを構文を覚えるところからやりました。
フィルムカメラの分解とか、簡単な電気回路とかもかじりましたが、上達しませんでした。
独学で苦労しながらうまくいった時の喜びは大きいですが、正直、その道のプロから指導を受けたほうが、時間の無駄もないですし、正しい知識が身につくと思います。
上手な指導者から学ぶことが大切ですし、学ぼうという意思が大切ですが、独学だと時間をかけても理解できなかったようなことで、あっという間に理解できます。
本も素晴らしい本がありますが、痒い所に手が届くかどうかは微妙で、自分が理解したいけど理解できないことを説明してくれていないことも多々あります。