2022年11月29日火曜日

アメリカの話

日本が戦争に負けてからは、ほぼアメリカの植民地状態になってきているわけですが、それに気が付いていない日本人も多いですよね。

第二次世界大戦が終わってからのアメリカの敵は共産主義(社会主義)で、朝鮮戦争でもベトナム戦争でも共産主義勢力と戦ったわけです。

共産主義といえば当時のソ連と中国とその影響下にある国々です。

アメリカは朝鮮戦争は停戦中ですし、ベトナム戦争では敗北でした。

第二次世界大戦のときには、日本に対して国際法違反の大量殺戮をやってきましたが、共産主義国との戦争では、報復を恐れてか、核兵器は使ってきていません。

1950年代から60年代にかけてのアメリカは、もう自信に満ち溢れて、世界はアメリカを中心にまわっていると思っていたようでしたが、宇宙開発でもソ連に先を越され続け、ベトナムでは、じり貧の末に敗北で、その影響が70年代の、若者たちの反抗やカウンターカルチャーに現れてきました。

公民権運動の結果、人種差別が悪と認定され、ウーマンリブの台頭で、男女平等も進み、男社会が崩れていく中のベトナムでの敗戦で、アメリカの男たちが、自信を喪失していた時代が、70年代から80年代でしょうね。

ベトナム戦争を終わらせ、東西対立の時代にソビエト連邦とのデタント(緊張緩和)を実現し、世界が驚いた中華人民共和国訪問、ドルの金交換停止・輸入課徴金制導入・物価賃金凍結などの思い切った政策転換を発表したニクソン大統領が、有名なウォーター事件で1972年に失脚しました。

今風に言えば、何らかの陰謀があったのかも。

日本に対しての原爆投下時や朝鮮戦争の時には、民主党の大統領ハリー・S・トルーマンですし、ベトナム戦争は、やはり民主党のジョン・F・ケネディからリンドン・ベインズ・ジョンソンでした。

現在のウクライナに対する政策でも民主党のバイデンは、戦争がお好きなイメージです。

湾岸戦争からイラク侵略は共和党のブッシュ親子でしたけど、こちらは、共産主義との戦争ではなくて、オイル利権に関する戦争ですね。

そんな中、1981年から1989年まで第40代アメリカ大統領を務めたロナルド・ウィルソン・レーガン大統領は、自信を失っているアメリカ人にもう一度自信をと、1950年代にアメリカを吹き荒れた反共産主義・反ソ機運を利用して、強いアメリカを取り戻そうとしました。

リベラル民主党に傾くとその反動の共和党が来ますよね。そして、その反動で民主党がと、繰り返すようです。

レーガン大統領の大統領選挙の時のテーマソングが、Bruce Springsteenのヒット曲Born in the U.S.A.で、歌詞も今の時代からすればすごいもんです。

こちらの方のサイトに和訳があります。

自動車産業を日本にとられたとか、東芝が軍事技術をソ連に売り渡したとか、日本がバブルで海外進出とか、海外の不動産を買いあさったりしていたこともあって、日本に対する締め付けもきつくなっていった時代です。

ホワイトハウスの前では連邦議会議員が東芝製のラジカセやTVをハンマーで壊すパフォーマンスは、その後、韓国に引き継がれていったようです。

日本は、時々こうしたドジを踏んでアメリカの怒りを買い、そこから大きな損出を被る傾向があるようです。

今世紀になってからもドローン技術などを中国に渡したりしています。