私のようなサッカー素人でも、欧米の体格がよくて手足の長い選手が、大股で走る姿を見て、日本人や体格の劣る人種が、彼らに勝つのはむつかしいだろうなと思うわけです。
でも、サッカーの素人でも知っている南米のスーパースターたちは、「王様」ペレにしても身長は173センチだそうですし、「神様の手」マラドーナに至っては、165センチだったそうです。
今回優勝したアルゼンチンのメッシも身長は170センチといわれています。
メッシのライバルでフランスのエムパぺは、178センチだそうですが、欧米の中では、そんなに長身でもないです。
欧米でも、かってイングランドで大活躍したマイケル・オーウェンは、173センチでした。
そんな彼らが、守備をする190センチ前後の大男たちを翻弄し、ゴールを決めるので、評価が高まるわけです。
小柄の方が、小回りが利くとか、小業が映えるとかあるのだと思います。
今回のメッシュの走り方を見て、多くの人が、ほかの選手たちとは、歩幅が違う、高速ピッチ走法だと気が付いたはずです。
小柄ですから足も短いわけで、大股で走ったら、大型選手にはなかなか勝てませんが、小股の高速ピッチ走法なら、ドリブルをしながらの小回りやスピードの増減で、相手を翻弄できるわけです。
もちろん基本の球さばきとか、キックの精巧さが重要で、とっさの判断で、味方の走る方向に的確なパスを出すわけです。
そこで思い出すのが、NHKの大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺」の主人公になった金栗四三氏の話で、彼は、まるで忍者のような走り方をしたといわれているようです。
それ以外にも、ジョギングとダッシュを繰り返したり、今のサッカーの練習法みたいなことをしていたそうです。
忍者走法という、ほぼすり足のような走り方で、かかとをあげないで着地することや腕をほとんど振らない走り方だそうです。
そうすることで、高速ピッチ走法をしても体のブレや疲労が少なく、マラソンのような長距離で効果が出るそうで、一時、スズキ浜松アスリートクラブの安藤選手と清田選手の「忍者走り」で注目されました。
メッシは、ほかの選手の半分くらいしか試合全体で移動をしていないそうです。ほとんど歩いている時間が長いわけですが、ここぞというところでは、全力で走るわけです。
だいたい、世界で有名なゴールを多く蹴る選手は、そんな感じで、休んでいるように見える時間が長いことも特徴だと思います。
運動選手に必要なのは、筋力やスピードだけでなく、体幹やバランスも重要です。
日本でも長友選手が典型ですが、あんな小柄でも、体幹が強いから、大型の選手とぶつかっても互角に戦えます。彼も公表170センチだそうです。
日本では、堂安選手が172センチ、久保選手が173センチ、伊東純也選手が176センチ、浅野の選手も173センチだそうです。(あくまでも公表だから、実際は違うかも)
個人的には三笘薫選手(178センチ)に期待です。
最近のスポーツ選手たちも、基本の筋力をつけるとか、体幹を鍛えるとか、動体視力を養うとか、持久力を付けるとか、幅広いトレーニングを取り入れているようでし、ほかのスポーツの実力者たちから、トレーニング法を教えてもらったりもしているようです。
体幹でいえば、レスリングとか柔道や大相撲でしょうし、動体視力といえば、卓球やボクシングなどでしょうね。
あと、日本に必要なのはロングスローを投げられる選手を増やすことかな。セットプレイの幅が広がると思います。