ネットで政治や宗教やスポーツについて語ると、トラブルが起きることが多いといわれています。
まして、タイで生活する者にとっては、タイの政治について語ることは、リスクがあるといわざるを得ません。
特にタイには不敬罪があって、刑法112条問題ともいわれ、王室に対しては、不敬な発言は逮捕されるリスクがあります。
ですから、私のような小心者は、誰も見ないような所であっても、タイの王室に関して書くときには、否定的な印象を与えないように気を付けています。
今年になって、タイの政治も動き出しているのは、5月に行われるといわれている総選挙を控えているからです。
タイは上院と下院による議会制民主主義ですが、その前に必ず枕詞として、国王陛下をいただくという言葉が付きます。要するに立憲君主制で世界には多くの立憲君主制の国々がありますので、下記参照。
定員は上院が250名で下院は500名ですが、選挙で選ばれるのは、下院の500名ですから、選挙で過半数を獲得しても、上院の支持を得られないと与党になれないし首相を選出できません。
不敬罪の問題と、選挙制度の問題は、いつも選挙の時には大きな話題となります。
タイには多くの政党があるので、政権与党に入るために、いろいろな駆け引きがあります。
今は、所属している政党から離脱して別の政党に移籍したり、引き抜き合戦があったり、新しい政党が生まれたりしています。
2014年の軍事クーデターをしたプラユット首相とプラウィット副首相とアヌポン内務大臣が、現政権の中心でしたが、プラユット首相がプラウィット副首相とは別の政党に入ったことで、次の選挙にどういった影響が出るのか注目されています。
連立政権も堅固なものではないようで、それそれの党も、選挙の結果次第では、別の組み合わせに動くかもしれません。