カンブリア宮殿で見た目も味もウニっぽいのに、実は豆腐という商品「BEYOND TOFU」が大ヒットというのを見ました。
今、世界的な食糧不足が注目されていますし、健康ブームも続いています。
肉食は、ものすごい量の飼料によって支えられているわけで、日本古来の食生活と比べると、多くのエネルギーを必要とされます。
日本の縄文時代の遺跡などを見ると、貝塚があって、当時の縄文人たちが、魚介類を食べて暮らしていたことがわかります。
もちろん芋や稗なども食べたでしょうし、コメや麦が入ってきてからは、コメが中心だったでしょう。
全か無である必要はなく、徐々に洋風な食生活になってきたように、これからは、徐々に和食を増やしていくことが必要な時代かもしれません。
日本食の基本は、発酵食品といっても過言ではないかもしれません。
発酵食品は世界中にあって、日本の味噌や醤油などは中国から伝えられたと思われますし、東南アジアにも発酵食品はたくさんあります。
今回注目されていたのは、豆腐を使って、いろいろな食材を作ってしまう会社で、その出来具合が、素晴らしいのだそうです。
「ビヨンドとうふ」というブランドにはウニだけでなく、チーズとかもあるそうですし、ほかにもいろいろなブランド商品があるようです。
その相模屋食料を大発展させたのが、社長の鳥越淳司氏で、自分で豆腐作りを一から覚えて、そこから、新しいアイディアを広げて製品化させてきたそうです。
「リスクを考えるよりチャンスを見ればいいのに」と低価格化や画一化に異を唱えて、日本古来からの伝統を生かした製品づくりやその上に立っての新しい製品づくりを目指しているようです。
そうした鳥越さんの発言を聞いて感じたのは、ホンダの本田宗一郎さんの好奇心と「やらまいか」精神につながるものを感じました。
日本は、いろいろな意味で欧米に追い付け追い越せと頑張ってきたわけですが、そんな中、日本のいいところを捨てて、欧米の悪いところを真似てきてしまったともいえるような気がします。
日本のいいところを保ちながら欧米のいいところを学ぶべきですよね。
食べ物だけでなく、学校教育も倫理観も、日本の伝統の中には、捨ててはならないいいものがたくさんあると思います。
まだ間に合うはずですから、もう一度初心に帰って、おかしなところを変えていく時だと思います。