2024年12月25日水曜日

海面の上昇と下降の話

 ずっと地球温暖化の話題が言われているわけですが、温暖化すると北極の氷が解けて海面が上昇するともいわれていますよね。

地球は、温暖化と寒冷化を繰り返してきているといわれているから、温暖化の時には、海面が上昇して、今まで陸地だったところが海に沈み、寒冷化になると北極の氷が増えて、海面が下降して、海から陸地が顔を出すということが繰り返されるわけです。

それだけでなく、海には干満があるので、干潮時には、近くの島まで歩いていけるのに、満潮になると、歩いて渡れなくなるところもあります。

もう一つは、大陸のプレートの移動もあって、陸が割れて海に沈んだり、海底火山の爆発などで、海から島が現れたりもします。

日本列島を見るだけでも、かっては、ユーラシア大陸の東の端にあった部分が、プレートの移動で東の海に移動して島になったわけですし、沖縄列島や伊豆列島も移動しているし、海面の上昇や下降で、繋がったり離れたりもしてきています。

インド大陸がむかしはあふり大陸の一部だった話は有名で、徐々に北上して、ユーラシア大陸にぶつかり、その衝突でヒマラヤ山脈ができたわけで、ネパールに行くと、海の生物の化石が見つかっています。

旧約聖書に出てくるノアの箱舟のような、大洪水の話は、世界のいたるところにあって、伝説や民話にもなっています。

古い昔の話の場合には、時系列に矛盾があることも多く、実は長期にわたっての変化を短期的な変化にしているようなことはよくある話です。

ある日突然起きたことが、実は、1000年くらいかけて起きたことだったり。

旧約聖書にあるモーゼが民を連れてエジプトから新天地に向かうときに海が割れた話なども、大潮の干満とか、寒冷化による海面の下降とか、それなりの理由があって、それまでは渡れなかった海峡を渡れるようになったとかありうる話でしょう。

そもそも旧約聖書にある天地創造は、今から約4~6000年くらい前に起きたと計算されているわけで、それ以前にある地球の歴史は全部矛盾していることになってしまいます。

今話題になっているシリアのあたりからトルコ南部にかけてには、ギョベックリ・テペなどの1万年以上昔の遺跡がいくつも発見されているし、ノアの箱舟が見つかったとされる山もトルコの北部にありますから、あのあたりの低い土地は、今は砂漠化しているけど、かっては緑豊かな平野だったかもしれないし、もっと古くは海の底だったのかもしれません。

木々が茂る土地でも木材の乱伐による砂漠化とか乾燥気候の影響からの砂漠化は、世界のいたるところで見ることができます。

寒冷化によって木々が枯れてしまった可能性もあります。

最近は、見つかった人骨などのDNA解析から、いろいろな新発見も出てきているわけで、今までの古い考古学に縛られていると、視野が曇ってしまう可能性もあります。

旧約聖書はユダヤ教徒やキリスト教徒やイスラム教徒の信じる彼らの神話だと考えたほうがいいでしょうね。

ちなみにわれら縄文人は、今から1万6000年前から日本で暮らしていて、世界最古の土器を作っています。

現在のところ、青森県大平山元遺跡で発掘された石鏃が世界最古、土器も世界最古級で、出現は16,500-15,500年前とされる。

ギョベクリ・テペ遺跡から見つかっているのは、岩石を割ったり削ったりして作った石臼や矢じりで、土器ではないです。

世界最古の文明といっているメソポタミアでも今から8000年くらいの昔で、縄文人の時代からすれば新しいです。