NHK マネー・ワールド ~資本主義の未来~
第2集 仕事がなくなる!?
ソフトバンクの孫さんと国立情報学研究所社会共有知研究センター長・教授新井紀子さんが、これからやってくるといわれる、AI・ロボットに仕事を奪われる時代について語っていました。
新井紀子さんの声が、独特で、ファンになっちゃいました。
AI・ロボットにも得意な分野と不得手な分野があるから、すべての仕事が奪われるわけもなく、また、新しい仕事も生まれるでしょうから、今やっている仕事がなくなっても、次の仕事に向かえる準備は必要でしょうね。
広いところとかですと、AI・ロボットも活躍できますが、狭いところは苦手でしょうね。それにコストの問題もあるから、高いロボットを使ったら割りに合わない仕事もあると思います。
AI・ロボットも電気などのエネルギーがないと、動きませんし、通信事情が悪いと、混乱が起きる場合もあるでしょうね。
それに悪い人は、ウィルスを感染させたりするかも。
番組でも、少し取り上げていましたが、資本主義経済は、どんどん作ってどんどん売ることで、回っているわけですから、売ろうと思っても、消費者がいないと売れません。
AI・ロボットの導入で、効率のいい仕事が出来ても、その影響で失業者が増えたら、その人たちに購買力は無く、結局、ものは売れません。
仕事を奪われたら、ベーシックインカムで、生活費を補填するというアイディアもあるようですが、財源が問題になります。
AI・ロボットの導入で利益を得る法人税の増税やAI・ロボット税の導入、富めるひとたちに、お金を出してもらうなど、新井紀子さんが、孫さんに直球の質問をしていました。
欧米でも日本でも、大金持ちは、慈善活動とか寄付とかやっているわけですし、芸術家のパトロンなんかにもなっていますよね。
成金だと、格闘家のタニマチになったり、高級外車を何台も所有したり、自分の富を見せびらかそうとしたりしますが、お里が知れるとか、馬鹿にされてしまいます。
極論ですが、儲けすぎているから金持ちになっているわけで、もしも適正価格で商売をしたら、そんなに儲かるはずもないわけです。儲けた分は、還元しないとね。
孫さんなんかは、成金ですから、金儲けのことしか頭にないのかも。戦後の日本の大金持ちのほとんどが、成金ですけど、人格者もいるはずです。
今まで生きてきた中の体験や考えたことなどを綴ります。 あくまでも個人の見解です。 北風剛としての東南アジアの民話も少々。 英語やタイ語の翻訳はいい加減なのであしからず。 このサイトには広告が表示されます。
2018年10月8日月曜日
2018年3月15日木曜日
漁師とコンサルタント
今から4~5年前にネットで流行った小話があります。メキシコの漁師と米国のコンサルタントの話ですが、ちょっとアレンジして、タイを舞台にしてみました。
タイの小さな漁村で、タイ人の漁師が、いつものように漁に出て魚をとって帰ってきた。その魚はなんとも生きがいい。
それを見たアメリカ人旅行者は、「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。
すると漁師は 「そんなに長い時間じゃないよ」 と答えた。
旅行者が 「もっとがんばって長い時間漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」 と言うと、漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、余った時間でいったい何をするの」 と旅行者が聞くと、漁師は、 漁から戻ってきたら、子どもと遊んで、 女房と昼寝して、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…
ああ、これでもう一日終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。
いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。それであまった魚は売る。
お金が貯まったらもう少し大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。自前の水産品加工工場を建てて、そこで獲った魚を加工して売る。
その頃には、きみは、このちっぽけな漁村を出てバンコクに引っ越し、 それからシンガポール、東京、ニューヨークへと進出していくだろう。
きみはマンハッタンのオフィスビルから君の作り上げた企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」
「それからどうなるの?」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」と旅行者はにんまりと笑い、「今度は企業の株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、 奥さんと昼寝して過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。どうだい。すばらしいだろう」
タイの小さな漁村で、タイ人の漁師が、いつものように漁に出て魚をとって帰ってきた。その魚はなんとも生きがいい。
それを見たアメリカ人旅行者は、「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。
すると漁師は 「そんなに長い時間じゃないよ」 と答えた。
旅行者が 「もっとがんばって長い時間漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」 と言うと、漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、余った時間でいったい何をするの」 と旅行者が聞くと、漁師は、 漁から戻ってきたら、子どもと遊んで、 女房と昼寝して、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…
ああ、これでもう一日終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。
いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。それであまった魚は売る。
お金が貯まったらもう少し大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。自前の水産品加工工場を建てて、そこで獲った魚を加工して売る。
その頃には、きみは、このちっぽけな漁村を出てバンコクに引っ越し、 それからシンガポール、東京、ニューヨークへと進出していくだろう。
きみはマンハッタンのオフィスビルから君の作り上げた企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」
「それからどうなるの?」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」と旅行者はにんまりと笑い、「今度は企業の株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、 奥さんと昼寝して過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。どうだい。すばらしいだろう」
この話には、いろいろなコメントもあって、漁師の暮らしは、天候にも左右されるし、そんなに楽しい日々ばかりでもない。子供を学校にやることも出来ないかもしれまいし、嵐で船が沈んでしまうかもしれない。
幸福度の高いといわれてきた国ブータンでも、徐々に近代的な生活を好む人たちが増えているし、田舎暮らしに憧れるのは、企業で戦ってきた元戦士たちだろうとか。
拡大・成長路線を進んでも、成功するとは限らないし、たぶん、多くの場合には、億万長者にはなれないことが多いような気もしますが、目的に向かって生きていくときには、それなりに苦労をしても、やりがいはあるのかもしれません。
南国と北国の差というのか、自然の豊かな国々では、人びとは、のんびりと暮らしていることが多いのですが、自然の厳しい北国では、人びとは、計画性を持ち、まわりと力を合わせて、必死で生きていきます。
北の国は、南に攻め入っていくこともあるし、生きていくためには、他人を蹴落とし、時には戦争をしてきたわけで、我々の人生は、なかなか厳しいわけです。
The Byrdsのヒット曲にターンターンターンがあります。キリスト教的な価値観ですが、こういった考え方は、好きです。勝手に訳してみました。
すべてはめぐる
季節もめぐる
天のもと、時は目的によって流れていく
生まれるとき、死ぬとき
タネをまくとき、刈り取るとき
殺戮の時、癒やしの時
笑うとき、泣くとき
すべてのことは。めぐっていく
季節がめぐっていく
天のもと、時は目的によって流れていく
建設の時、破壊の時
喜び踊るとき、喪に伏すとき
石が流されていくとき
石が、集まってくるとき
すべてはめぐる
季節はめぐる
天のもと、時は目的によって流れていく
愛し合うとき、憎しみあうとき
戦争の時、平和なとき
抱きあうだろう時
抱きあうことをやめるとき
すべてはめぐる
季節はめぐる
天のもと、時は目的によって流れていく
手に入れるとき、失うとき
果実をもぎ取るとき、タネをまくとき
愛するとき、憎しむとき
平和の時、それが遅すぎないことを誓いたい
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