新潟県の高校で7月、野球部マネージャーの女子高生(16)が練習終了後に走って学校に帰った直後に倒れ、低酸素脳症で亡くなったと報じられた。
夏は、熱中症とか、海や川やプールで溺れるなど、心停止になるような事故も多いわけですが、病気の人を含め、一年中、そうした事故は起きています。
すぐに救急車を呼ぶことが基本ですが、救急車が到着するまでの時間で、生死が決まることもあるそうです。
今は、AED(自動体外式除細動器)もいろいろなところに設置されてきていますから、誰もが常に場所を確認しておくとか、一応の使い方を知っておくことは、大切なことです。
今回の事故では、一応、呼吸もしているし、心臓も動いているからと、心臓マッサージはしなかったしAEDも使わなかったようです。
心筋梗塞から、脳に血液が回らず、障害を持つ身体になることは、よくあることです。でも、心筋梗塞以外の理由からも、頭に十分に血液が流れなくなって酸素不足が続き、脳の働きに障害が起きた状態、低酸素脳症になることがあるそうです。
「通常、低酸素脳症になると、3秒でめまいがし、5秒で意識を失って倒れます。その後10秒ぐらいで呼吸が止まるのですが、しゃっくりのようにゆっくり喘ぐ、不規則で異常な呼吸をしばらく続けることがあります。これがいわゆる『死戦期呼吸』です」
この『死戦期呼吸』を見逃すと、手遅れになることが多いので、『死戦期呼吸』時には、すぐに心臓マッサージをするとかAEDを使うなどが必要だそうです。
上記のサイトには、我々でも出来ることが書かれているので、ぜひ一読することをお奨めします。
万が一、心停止をしていない人に心臓マッサージやAEDを行なっても大きな問題は起きないそうです。
更年期のいろいろな病気を抱える中高年だけでなく、若い人でもスポーツ中に倒れやすいそうです。