子どものころ、体温計を使うときには、ワキなどに挟んで何分も待っていた記憶があります。しかし、最近の電子体温計は1分も経たずに「ピピピピッ!」と体温を表示してくれますよね。これ、どういう仕組みになっているのでしょう?
子供の頃は、水銀式の体温計で、割れると中から水銀がこぼれ落ちてきて、それがコロコロと転がっておもしろかったですが、水銀は有毒だから、絶対に口に入れてはいけないといわれました。
もしも水銀がでてきたら、水銀からの蒸気を吸わないように気をつけて、ティッシュで包んで、二重のビニール袋に密閉し、電池などと一緒にゴミとして出すのがいいそうです。金属などに触れると、金属が腐蝕したりするから気をつけた方がいいとのこと。
使う前には、必ず体温計を振って表示される温度を下げましたが、あまり強く振ると、中の水銀が、2つとか3つに別れてしまうこともありました。
アメリカ映画とかテレビドラマでは、体温計を口に入れて計るシーンがあって、うらやましかったけど、日本では、脇の下で計るのが普通でした。
一軒に体温計がひとつの時代だと、家族がみんなで使いますから、脇の下が衛生的ですね。
温度計などは、赤いアルコール式だったと記憶します。でも、実は、アルコール温度計、赤液温度計と言われていますが、アルコールが使われていることは少なく、感温液の多くは石油系のものが使用されているそうです。
いつの頃からか、電子式になりましたが、電子式でも、検温に時間がかかるタイプと、あっという間に体温が表示されるタイプとがあります。
一番左のは耳の穴で測るタイプ。
真ん中の2つは時間がかかる。
一番右は、あっという間に検温。
最近のタイの病院では、おでこに赤外線を当てるタイプが多いです。
わたしは、料理の時に油の温度を測ったりするための赤外線温度計を持っていますが、それでおでこの温度を測ると、かなり低めに表示されて、使い物になりません。
一度、あっという間に検温できるタイプを使ってしまうと、いくら時間をかけて計る方が正確度が高いといわれても、古い時間のかかるタイプは、使いたくないです。
上記のサイトを見ると、あっという間に体温が表示されるタイプは、多くのデータからの予測体温だそうで、やはり、本当に正しい体温ではないようですが、だいたいの体温で、例えば39度だったら病院に行くでしょうし、普通の基準にはなるはずです。
電子式の体温計は、電池を替えることが出来るものが多いですから、長く使えます。