一般的なフィルムは135フィルム(35ミリフィルム)で、多くのフィルムカメラは、このフィルムを使います。
110フィルムといわれ、カセットに入った小型カメラ用のフィルムもあります。
古い蛇腹カメラや二眼カメラや中判カメラに使われる120フィルム(ブローニー)も有名です。
昔のフィルムカメラを使ってみようと思うとき、やはり、中判カメラは魅力的です。
ブローニーフィルムを使う代表的な中判カメラとしては、ペンタックス67(6X7)、マミヤRB67などが有名です。
こちらは、マミヤRB67で、重いのでグリップをつけています。
今回、ちょっと詳しく説明するのは、バケペンといわれる、ペンタックス67(6X7)についてです。
普通の一眼レフのフィルムカメラに比べると化け物のように大きいので、バケペンと呼ばれるのだそうです。
こちらは、ひとつ古い6X7といわれるタイプです。
67よりも新しい67Ⅱというタイプもあります。
今回は、わたしの持っているペンタックス67(6X7)についてです。
ヤフオクなどで中古で買うわけですから、中には故障しているモノもけっこうあります。手にとってチェックできるモノと違って、ヤフオクなどは、運試しです。
でも、掘り出し物というか、ジャンク扱いで出品されているモノを落札して、壊れていなかったってこともあるので、みんな中古でジャンクを買ったりします。
故障していても、意外と簡単に修理出来ることもあります。
バケペンでよくあるのが、シャッターが切れないという故障です。バケペンは、電池を入れた状態でないと、何にも出来ません。
まず電池を入れますが、このカメラに必要な電池が6ボルトの4LR44という電池で、ちょっと高いです。でも、よく売られているLR44というボタン電池4個を直列につないだものなので、手の器用な人でしたら、ファイルの表紙とかを丸めて接着して、サイズを合わせて、中にLR44を4個を直列に入れて使うことも出来ます。
裏面にあるバッテリーケース
プラス・マイナスを間違えると動きません。
これは、ネットで売られているLR44を使うためのケースです。
LR44が4個入ります。プラス・マイナスを間違えないように気をつけます。
この状態で、シャッターが切れるかどうかをチェックするには、フィルムケースの蓋を少し開けた状態で、シャッター近くにあるフィルムカウンター中心のボタンを押しながら反時計にカウンターを回し、メモリを5くらいにした状態で、フィルム室の蓋を閉めます。
この辺は、ネットで調べれば、すぐにわかることですが、知らない人もいるようで、それだけのことで、シャッターが切れるときもあります。
もう一つ、よくあるのが、一眼レフですから、レンズの奥にミラーがあって、ミラーアップといって、ミラーが上に上がったまま動かない状態の時もあります。
そうしたときには、下の写真にあるレンズ横のボタンを竹串やボールペンなどで軽く押します。
レンズの方から見て、左側、67とか6X7と書かれているところの下にボタンはあります。
このボタンを押すとミラーが正常な位置に戻り、その後、シャッターが正常に切れることもあります。
あとは、露出計が動くかどうかですが、動かないときには、カメラの上についている、ペンタプリズムファインダーを外したときに見える、鎖が切れていることもあります。
この写真では、ちょっとわかりにくいですが、赤い印のちょっと下に、細い水があり、その中に細い鎖が入っています。
その鎖が切れていることがあり、それを釣り糸などで上手につないでやるだけで直ることもあります。
ペンタプリズムファインダーをはめ込むときには、レンズを外してからにしなければならないところ、それを忘れて、鎖を切ることがあるそうです。
このバケペンは、けっこうたくさん売られているし、専用レンズも手に入りやすいです。
実際に手で持ってみたときの重さと大きさは、衝撃的です。
もしかしたら、安く買ったカメラが、上に書いたようなことを知っているだけで、使えるようになるかもしれませんし、もし使えなくても、安く買ったモノなら、部屋の飾りでも素敵だと思います。