昔のフィルムカメラは、ヤフオクをはじめ、いろいろなところで売っていますが、安いものには、問題があることが多いです。
古いカメラを買って故障しているときには、もう一台同じカメラを探して買って、2台とか3台の壊れたカメラから、部品を集めて、一台の使えるカメラにする方法が、ニコイチといわれ有名です。
昔のフィルムカメラの場合には、構造が簡単で、部品も少ないモノが多いです。安いものですと、直らなくても、悔しくはないですし、いい勉強の教材になります。
50年くらい前のカメラですと、露出もシャッタースピードもすべて手動のカメラですが、露出計が内蔵になったタイプも出てきます。
そうした露出計が内蔵されたタイプには、セレン電池というので、太陽光で発電して、露出計を動かしています。ただ内蔵の露出計で露出を測って、後は手動で露出をあわせるタイプと、自動的に露出やシャッタースピードを設定するタイプもあります。
この中央のレンズのまわりにあるモザイクみたいな模様の部分がセレン電池です。
こちらのように、ボディーの上部にセレン電池が付いているタイプもあります。
セレン電池には寿命があるそうで、古いものの多くが、このセレン電池が使えない場合が多いです。だから、安いものは、この問題があると思った方がいいです。
ただ露出を測って、あとは手動で設定するタイプなら、露出計が故障していても、なんとか、自分で別の露出計で露出を測るとか、天気を見てだいたいの露出にするとかも出来ますが、自動でカメラが設定するタイプですと、使えません。
ですから、他の生きているセレンを探して付け替えることになります。カメラ内部の配線は、長さに余裕がないから、ハンダ付けに苦労しますが、素人でもできないことはないです。
上の写真の2枚目のようなタイプですと、安物のソーラ電卓のソーラパネルを外して、それでセレン電池の代用にする手もあります。こちらの方が、素人のわたしには簡単でした。
カメラからこの部分を撮りだします。
電卓からソーラパネルを撮りだし、配線して付け替えるだけです。
あと、セレン式の代わりに、測光素子に硫化カドミウムを使用したCdSセルを用いる方式が、そのあと出てきて、こちらは、電池を使います。
ちょっとわかりづらいですが、レンズの真上に丸い小さな円形のレンズのようなモノがCdSです。
こちらもCdSを交換することで、復活させることが出来るそうですが、こちらは、やったことはないです。
電池を使う昔のカメラで、困るのが、使われてる電池が、もう売っていない型とわかったときです。
昔の水銀電池は、環境問題などから、もう製造されていません。代替え電池もありますが、それを探すのは、簡単ではないわけです。
バンコクで電池を探すのなら、バンコクの秋葉原といわれるバンモーまで行かなくても、ITモールの4階にあるMr.バッテリーに、かなりの種類があります。
水銀電池の代わりに普通のボタン電池を使えるようにするアダプターを作って販売している人も日本にはいます。軽いモノなので、知り合いに頼んで郵送してもらえます。
いろいろと修理の真似事をしてわかったのは、電池室の液漏れによる錆とかは、きれいに掃除できる場合もあるし、配線が切れているだけの場合もあります。
一番簡単なのは、電池に触れる部分をヤスリで磨くだけで通電することもありました。安く売っていたカメラが、こういったことで使えるようになった時は、儲かった気分になります。
クーラーのリモコンとかテレビなどのリモコンでも、液漏れの時には、しっかり、お掃除をすると使える場合もあるので、試してみた方がいいです。
日本からカメラなどを送ってもらうときに、中に入っている電池は大丈夫な場合が多いですが、電池だけを別に送ることは、許されません。発火の可能性があるためかもしれません。
最近のデジタルカメラなどに予備のバッテリーをとか、引っかかることも考えておいた方がいいと思います。