一般的には、じっとしていられないほどの激痛とか、この痛みは女性の出産時の痛み以上かとか、いろいろと言われるわけですが、私の場合には、それほどの痛みはありませんでした。
背中の右側に違和感があり、排尿時に、何か熱いような痛いような感じがして、むず痒く、尿道炎なのかと思いました。
病院に行って診察を受けて、超音波検査を受けたら、尿路結石だと言われました。
数個あるけど、大きくないようだから、水を多めに飲んでいれば、そのうち自然に排出されるでしょうと言われました。
それで、なるべく水を飲むようにしていましたが、症状はどんどん悪化してきて、排尿時以外でも、下腹部から尿道にかけて、痛みがありました。嫌な痛みと熱っぽさで、本当に不快でした。
痛みが我慢できないときに服用してくださいと、もらった鎮痛剤も時々飲みました。
ある日、尿意を催しトイレに行って排尿していたら、急に、おしっこが止まりました。急ブレーキみたいに止まったので、あれ?と思って、下腹部を見たら、なんと、おちんちんの先っぽから、何か白いモノが出ていました。
白いモノといっても液体ではなくて固体でした。
イチモツの先っちょから、初めて見る先っちょの部分が出ていたので、その先っぽを指で掴んで、引っ張り出そうとしましたが、痛くてなかなか出てきません。
意を決して、思いっきり引っ張ったら、スポッと出てきました。直径1センチ弱で、長さが2センチ弱くらいの軽石状の薄い灰色の石でした。
軽石状ですから表面は細かな凸凹で、こんなのが粘膜をこすったら、そりゃあ痛いはずだと思いましたが、よくも、小さな尿道からでてきたものだと、その幸運に感謝でした。
腎臓あたりから、細い粘膜の管を通って、徐々に下がってきたわけで、最終的に膀胱までたどり着いて、そこから、また、尿道を通って、初めて見る下界にでてきたのですから、長旅、ご苦労様でしたという感じでした。
一度、尿路結石になった人は、再発する可能性が高いそうで、わたしも、よく、同じような痛みを背中や下腹部に感じることがあります。
そして、急におしっこが出なくなって、慌てて病院に行ったこともありましたが、やはり、尿路結石でした。
排尿時に、何か出たなと感じることもあります。
人によっては、超音波で石を砕いたり、手術で摘出することもあるそうで、そんな大事になっていないことに感謝です。
タイは常夏で、よく汗をかきますから、どうしても、尿が濃くなって、結石が出来やすいそうです。普段から水分をしっかりとって、おしっこを我慢することのないようにとのアドバイスでした。
食べ物や遺伝にも関係するようです。
ちなみに、記念品だから、ペンダントにでもしようかと保存していた結石ですが、気が付いたら、気化したのか、見事に跡形もなくなくなっていました。