2017年11月18日土曜日

はっぴいえんどと団塊の世代

「サワコの朝」に作詞家の松本隆さんが登場していました。

松本さんは、「木綿のハンカチーフ」とか「ルビーの指環」とか「白いパラソル」とか「風立ちぬ」とか、とにかく、数え切れないほどのヒット曲を書いています。

彼は、伝説のバンド「はっぴいえんど」のドラムで、細野晴臣 - ボーカル・ベース・ギター・キーボード、大瀧詠一・ ボーカル・ギター、鈴木茂 - ギター・ボーカルという構成でした。

団塊の世代の中には、「はっぴいえんど」時代から知っている人もいらっしゃるでしょうけど、当時のスーパースター「岡林信康」のバックバンドもやっていました。

わたしは、残念ながら、岡林信康さんを生で聴いたことがありませんが、「はっぴいえんど」は、1971年7月17日に浜名湖/パルパルで行われたコンサートで聴いたことがありました。

ドラムの松本さんが、最後にドラムのスティックを放り投げ、それが、ステージの電飾に当たって、電球が割れてかっこよかったです。

当時は、いろいろなところで、コンサートが行われていて、特に、岐阜県の中津川で行われた全日本フォークジャンボリーは、すごかったです。

わたしは、1971年8月7日から行われた第3回には行っています。3日間で3万人近くが集まったそうで、いろいろなトラブルもあったそうです。

大きくなりすぎて、ステージも多くて、なかなか聴きたい人のステージに行けませんでした。

フォークの流れとして、最初は、反体制の過激な歌が受けていましたが、徐々に、商業的な歌が受けるようになり、コンサートも、ヤマハのつま恋のポプコンのような方向に変わっていったようです。

「サワコの朝」に出た松本隆さんの話で、興味深い話がありました。

それは、人口構成の話で、昔は、ピラミッド型で、若者の人口が多く、若者向けの音楽やファッションが受けたわけですが、今の人口構成は逆ピラミッド型で、老人人口が多く、若者が少なくなっているのに、相も変わらず、若者向けの音楽を作っても売れるわけがないとのことで、これからは、老人向けの音楽を作るべきだと言っていました。

確かにそうで、ドラマでも、倉本さんが同じ考えて、「やすらぎの郷」を書いて、ヒットさせています。

老人に受ける音楽や映画、そしてファッションや本などを作れば、お金に余裕のある人たちも多い世代ですから、商売としてもおもしろいと思います。

今は、音楽はダウンロードの時代ですが、老人たちを取り込めば、まだDVDも売れるかもしれません。でも、やっぱり、野外コンサートでしょうね。

老人用の野外コンサートのビジネスモデルを考えて実行したら、おもしろいと思います。

各種ホテルやキャンプ場などがあって、老いらくの恋なども生まれるでしょうし、冥土の土産話に、毎年の生きがいにもなると思います。

当然、介護班や医療班も必要でしょうし、体力と気力でのランク分けも必要になるかも。

出演できる、かってのスターたちもお年寄りで、最近は、有名な人たちの不幸も多くなってきているので最後のチャンスかも。けっこう難しい爺さん婆さんたちもいるでしょうから、ステージは、分けた方がいいでしょうね。

5万人から10万人くらいなら、集まるのではないでしょうか。

どっかのテレビ局が、大晦日に中継をしたら、紅白を超える視聴率もとれるかも。