2018年2月2日金曜日

貴乃花親方落選

日本相撲協会が、理事候補選挙を行い、貴乃花親方は落選しました。

日馬富士の暴行傷害事件から、テレビも週刊誌もスポーツ紙も、いろいろと騒がしかったですが、これで、また騒がしくなりそうです。

今までの所、日馬富士は、書類送検で罰金50万円。師匠の伊勢ヶ浜親方が、理事から降格。理事候補選挙にも出ませんでした。

貴乃花は、巡業部長や理事としての義務を全うしなかったとかで降格処分でしたし、理事候補選挙には出られるけど、当選後の、評議員会で承認されるかどうかはわからないと言われていました。

要するに、協会執行部にとって不利益なことをしたら、理事にはさせないよということなんでしょうね。

で、今まで民事裁判を始めたという話が出てきていません。

日馬富士はもちろん、白鵬も訴えられる可能性はあると思いますし、協会執行部や評議員たちも、もしかしたら、訴えられるかもしれません。

理事として、いろいろな制約があるよりも、平の親方の方が、全力で裁判に臨めるのではないかと思います。

日馬富士に対して、貴ノ岩と貴乃花部屋が被った被害を請求するでしょうね。三役目前の地位から、十両ですし、稽古もままならない状態です。

白鵬に対しては、日馬富士の共犯疑惑があるし、今回の事件の原因と言われているモンゴル互助会や、八百長疑惑に関するきな臭い話です。

民事裁判になれば、協会の発表した事件に関する最終報告書が、いかにいい加減なモノだったかもわかるかもしれません。

そうした裁判をするのであれば、理事でない方が自由でしょうね。

理事候補に当選すれば、伊勢ヶ浜は潔く立候補しなかったのにとか、また、いろいろといじめられるでしょう。最悪は、当選しても、なんだかんだと言い掛かりをつけられ理事になることを評議会から拒否されるわけで、それなら、当選しない方がいいわけです。

で、選挙前の貴乃花一門の会合では、貴乃花一門としては、阿武松親方に貴乃花を除いた10票を入れ、貴乃花は、自分の1票で立候補すると決めたようです。

自分が出ることで、無選挙で理事が選ばれることから選挙にし、落選することで、執行部の古い体質が変わっていないとことをアピールするもくろみもあったかも。

阿武松親方の10票のうちの2票は、全体の票読みで、8票あれば、当選間違いなしと読み、持っている票が足りないといわれていた以前から貴乃花一門に近いといわれる山響親方に回したようです。

ですから、選挙結果で、貴乃花が獲得した2票は、貴乃花自身と、貴乃花の長男と結婚した相手の父親で親戚関係になった陣幕親方だと言われています。

テレビなどでは、たった2票で、若手親方たちからの票が集まらなかったから、孤立しているとか、貴乃花一門が割れたとか言っていますが、全くの的外れだと思います。

執行部が、かなり厳しく、締め付けて、自分たちの一門以外には投票させなかったのでしょう。いざとなったら破門という脅しがあります。

白鵬やモンゴル互助会だけでなく、大相撲に関するスキャンダルは、まだまだ出てくると思います。八百長や博打、そして暴力問題は、叩けば、いくらでも出てくると思います。

理事長や執行部の責任が問われることも増えると思います。

もし、執行部が、まとまって責任をとり、理事を辞めるとか、協会から出て行くなどしたら、その時が、相撲協会を大きく変えるチャンスとなるでしょうね。

2票しか入らずの落選は、貴乃花としてもいくら覚悟の上とはいえ、多少は、ショックを受けているでしょうけど、でも、この機をとらえて、民事裁判に全力で進んで欲しいです。