2018年12月20日木曜日

外国人労働者について

最近は、ベトナムからの技能実習生などが、急増して、中国人の次に多い外国人労働者は、ベトナム人だそうです。

そうしたこともあって、外国人による犯罪でも、ベトナムが急上昇だそうです。

最近問題になっているのが、技能実習生を日本に送り込んでいるブローカーの存在で、かなりの手数料を取っているところがあるので、日本で、最低賃金程度の収入では、なかなか借金を返せず、その結果、脱走して、もっといい仕事を探したり、時には犯罪を犯すようです。

そうした背景を、以外と詳しくレポートしている人がいます。

*なぜベトナムの若者は日本の技能実習生になるのか――ハノイで見た「それでも」行く理由*

先月日本に帰国したときに、バンコク発の飛行機に多くのベトナム人が乗っていました。見るからに技能研修生という感じで、おそろいのジャージと帽子でした。

不安と希望が入り交じった複雑な気持ちでの旅立ちでしょう。でも、彼らには、はっきりした目的があり、それは、しっかり貯金をして、ある程度の金を持ち帰るということです。

海外で暮らしていると、日本国内で考える外国人労働者問題とは、少し違った見方をします。

まず、自分自身が、外国人労働者であった経験があるからです。外国で働くことについては、経験のない人たちよりは、理解できます。

言葉の問題から文化や習慣、そして、食べ物や衛生問題や治安などです。

合法的に働くための手続きの面倒なことも知っていますし、どこの国でも、その国の国民と比べれば、義務は同じであっても、外国人の権利は、限定されています。

ですから、日本にいる外国人たちが、主張することの中には、何を言っているのだろうかと思うこともあるわけで、じゃあ、その人たちの祖国では、外国人に対して、どんな権利を与えているのだろうかと思うわけです。

どんな時代でも、どんな国でも、海外で学びたい、働きたいと思う人たちはいるモノで、とくに経済格差があったり、仕事がなかったりすれば、より稼げる国にいって、仕事をしたいと思うのは当然でしょう。

それは国内でも同じで、出稼ぎ労働者とか、集団就職とか、昔は当たり前でした。

でも、外国に個人で行くのは、金銭的にも、手続きも大変ですから、中に入るブローカーが、仕事として成り立ちます。

最近、日本で問題になっている徴用工問題でも、本当に強制的に日本で劣悪な環境下で働かされてたのなら、それは、しっかり、謝罪などをすべきですが、もしも、自分から望んでの出稼ぎ労働者だったとしたら、かなり意味が違います。

間に入ったブローカーの国籍も重要でしょう。慰安婦なんかも同じです。

東南アジアでは、バブルの頃から、興行ビザや観光ビザで日本に行って風俗で働く女性が多かったのですが、もしも手入れで捕まって強制送還をされた場合、帰国後のニュースでは、ほとんどの人たちが、騙されて、売春させられたといいます。

でも、全くの素人は、そういった儲け話があることなど知りませんし、どうしたら日本に行けるのかも知りません。

知っているのは、自分の国でも水商売で働いている女性で、誰かが日本で稼いで帰ってきたという話を聞いて、自分から興味を持っている人たちがほとんどです。

だって、稼いで帰ってきた女性は、広告塔で、豪邸を建てたり、高級車を買ったりして、まわりは、憧れるわけです。

すでに日本で働いてきた女性は、日本のヤクザなどと手を組んで、ブローカーになって、新しい女性を送り出す仕組みです。

はっきり言いますが、専門職を持っていない女性が、日本など海外に行って一稼ぎしようとするのなら、風俗で働くことを知らない女性は、ほぼ皆無です。

もしも騙された女性がいたとするのなら、家族や友人が、騙したのでしょう。赤の他人が騙せるわけもないです。

まして、今は、SNS時代で、日本で働いている外国人や、これから日本で働きたい外国人たちのネットワークや情報は、すごいです。

今は、日本じゃなくて、韓国だとか、いや、ドイツがいい、いやアフリカだとか、本当にすごいわけです。

金は稼げるけど、暴力や病気や治安などのリスクもあるとか、地下送金のシステムがしっかりしているかとか、捕まった時の待遇とか、まあ、蛇の道はヘビで、しっかりしているわけです。

日本人が、日本の常識で考えると、彼らにとっては、日本は、甘いなあと思うわけです。彼らの国で働けば、もっと劣悪な環境で、もっと低賃金だから、多少の苦労は承知で海外に行こうとするわけです。

例えば、タイ人も日本や韓国や台湾や中東やヨーロッパなどで働いていますが、タイ国内にも外国人労働者問題はあります。

近隣のミャンマーやカンボジアやラオスから、労働者たちが流入してきていて、お手伝いさんや屋台などの売り子には、外国人が多くなっています。

合法的な人たちもいれば、非合法もいるし、外国人の犯罪の問題も増えてきています。

日本が鎖国をしていた時代から戦前にかけては、九州などから、男の子でも女の子でも半分奴隷のようにして、東南アジアやヨーロッパに売られていった人たちがいたそうです。従順でよく働くから人気だったそうです。

要するに、国が栄えて豊かでないと、国民は不幸です。海外で働くことは、いろいろなリスクもあります。

外国から批判されても、まず、自分の国を考えることが大切で、そのためには、できるだけ日本の製品や日本のサービスを利用すべきだと思いますね。


今年も残りわずかになりました。