NHKスペシャルでセラピー犬についてやっていました。最近、注目されているようです。
番組の中で、どうやって野生のオオカミから犬が生まれたかということもやっていました。
オオカミは、子供の数が少ないので、キツネを使った実験をロシアでやっているそうで、野生で凶暴なキツネの中から、多少でも気立てのいいキツネを探して、子供を産ませ、その子供の中でも優しいキツネ同士を交配させるということを、何世代にもわたって、続けていくと、6世代目から、性格の穏やかな子供が生まれたそうです。
ですから、オオカミを捕まえて、長い年月をかけて、徐々に飼い慣らし、その中から、人間と仲良く出来る子供を見つけ、交配していった結果、生まれたのが犬だと考えられるそうです。
そして、犬と人間が見つめ合うと、脳内の海馬から、幸福感を生むオキシトシンが分泌されるんだそうです。それは、人間だけの一方的なモノだけではなくて、犬にも同じようにオキシトシンが分泌されることがわかっているそうです。
それは、ネコでも同じではないかと思います。ネコと見つめ合うと、ネコは目を細めて、幸せそうにします。
犬は、人間と共同作業をするように、飼い慣らされてきていますが、ネコは、愛玩用に、見た目を重視して交配してきた結果が、現在のネコで、もしも、人間に従順であるように交配をしていったら、いろいろなことが出来る新しいネコが生まれそうな気もします。
同じように、ライオンであっても、トラであっても、時間をかけて、じっくり交配していったら、もしかすると、ペットになれるようなおとなしい子供が生まれるかもしれません。
今日は、こんな興味深いコラムを読みました。
人間の能力には、遺伝が大きく影響する分野があるということで、運動・音楽・数学・執筆なんだそうです。
中でも音楽が、一番遺伝の影響が大きいそうで、いくら努力しても、能力がない人は、伸びない可能性が高いようです。
ちょっと補足ですが、例えば、遺伝で得られる能力は、バケツの容量みたいなモノで、容量が大きいバケツなら、水もいっぱい入るのに対し、容量が少なければ、大きなバケツに比べて、入る水の量も少ないわけです。
そして、これも重要ですが、いくら容量の大きなバケツでも、水を入れなければ、中は空っぽです。
遺伝を重要視するのであれば、自分の親からもらった容量の大きな分野に進まないといけないということでしょう。
数学なんかは、努力しなくても、難しい問題を解ける人は解けちゃいますし、練習しなくても、最初から400メートル走が早い人もいるのも事実です。
知識や記憶や協調性などは、遺伝よりも、後天的な環境(教育)などによることが大きいそうです。だから、努力で伸びる分野がいいと思えば、そちらに進むべきでしょう。
といっても、同じ両親から生まれた子供でも、いろいろと違いがあるように、一概には言えません。
うちで飼っているネコなど、同じ親から同じ日に生まれた4匹でも、性格が違って興味深いです。
凶暴なネコから恐がりなネコ、運動神経がいいネコ、ドジなネコと、いろいろです。
人間も、今日まで生き抜いてきた裏には、凶暴性を持ったモノが仲間を助けてきたかもしれないし、好奇心が強く、突拍子もないようなことをした人が、環境変化について行けたのかしれません。
スケベで性欲が強くて、子供をいっぱい作った人も重要だったでしょうね。
まじめで、優しい人間ばかりだったら、とっくに滅びていたかもしれません。
今の世の中、男女平等とか、差別反対とかいっていますが、基本的な考えとしては、男女間には違いがあり、個人個人の能力もそれぞれ違うと認めないと、おかしな事になってしまうと思います。
今の時代にあった価値観は必要ですが、上っ面だけの平等で、能力の違いを認めないのは、間違いだと思います。