NHKの「ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!」で興味深い話をやっていました。
あなたの名字は何時代?って話題でしたが、一般的にいわれてきている、日本人の苗字は、明治時代に出来たという話を否定していました。
明治時代までに、すでに日本人の約9割の人びとが苗字を持っていたんだそうです。
今からおよそ1500年前から、どの時代になんという苗字が出来たかの話は、実に興味深かったです。
そして、その苗字の持つ意味も教えてくれていました。
明治時代に出来たのは、戸籍で、戸籍によって、苗字も明文化されたわけで、その前にも、一般の人たちは、苗字で呼び合っていたそうです。
苗字は、住んでいる場所に由来するモノが多く、他には、職業に由来するモノも多いそうです。
あとおもしろかったのは、同じ斎藤さんの斎の字でも細かく調べると85もあって、驚きでした。
明治時代になって、戸籍が出来て、苗字を登録する時に、最初は、手書きだったので、それぞれが、書き方を間違えたり、くせ字だったりして、受け付ける方が、それを忠実に書き残したのではないかといっていました。
ちなみに、藤を「トウ」と読む場合は、基本的に「藤原氏」の始祖・藤原鎌足がご先祖なんだそうです。
藤を「フジ」と読む場合は、植物のフジから来ている場合が多いそうです。
日本は、戦国の世から、武士が、いろいろなところに引っ越しをしてきているから、地名由来の苗字であっても、本来の場所から、遠く離れたところに住んで、それに定着している場合もあるそうで、武田信玄の武田は、もともとは、茨城の出身だったんだそうです。
毛利は神奈川、上杉は京都だったそうです。
人間のルーツに関しては、今やDNA解析で、かなりわかってしまうわけですが、苗字の由来も、おもしろいですよね。
こうしたルーツとか出自に関しては、すぐに差別がどうのこうのとか言い出す人たちもいるわけですが、現在の自分に自信を持てば、気にすることではないように思います。
「村」という字を持つ苗字のルーツは、自由を求めて集団から旅立った農民たちのご先祖さまなんだそうです。
人類のご先祖様だって、新天地を求めてアフリカを旅立ったわけですし、中には、集団から追い出されたご先祖様もいたわけです。
それに、人間なんか、たどっていけば、みんな兄弟というか、親戚みたいなモノでしょうから。