当初の予定では、昨日の21:00時には、最終結果がでるといわれていましたが、いまだ、最終結果はでていません。
現在の所、小選挙区と比例代表を合計すると、国民国家の力党がタイ貢献党をわずかながら上回るのではないかといわれています。
選挙の前からいわれていた、軍政権による、憲法や選挙法の改正で、タクシン派に不利になるとの予想がありましたから、ある意味、予想通りなのかもしれません。
タクシン派の最大の失敗は、タイ国家維持党の首相候補に、ラマ10世のお姉さんを指名したことです。これで、タクシン派の大勝利だと踏んだのでしょうが、結果は、ラマ10世のお言葉で、王族は政治に関与すべきではないの一言で、終わりました、
そして、タイ国家維持党が解党になったために、タイ貢献党は、350の小選挙区のうち、250しか候補者を立てず、残りの100選挙区は、タイ国家維持党に割り当てていたため、そこが空白になってしまいました。
その穴埋めを新未来党が担うのか、支持者にNO Vote票を投じさせるのか、いろいろな案があったようです。
そこに、民主党のアピシット党首が、もしかしたら、その票をもらえるかと考えたのか、まさかの、民主党は、軍政を支持しない発言が飛びだし、s所故者をして、まさか、タクシン派に寝返るのかとの不信感を芽生えさせてしまい、支持を失ったようです。
前回の選挙までは、タクシン派と対立する反タクシン派といえば、民主党で、バンコクと南部タイでは、圧倒的に強かったのに、今回は、そのどちらでも支持を失い惨めな結果に終わっています。
タクシンは、ウボンラット王女が、彼の仲間だとアピールしたかったのでしょうけど、香港で行われたタクシンの溺愛する末娘の結婚式の写真の中で、タクシンとウボンラット王女のハグする写真がネットに出回ったことで、ますます、タクシン派の中から、タクシン離れが進んだのではないかと思います。
王族や裕福層と戦い、貧しい人びとの側に立つタクシンという虚像が、ますます嘘だと思われたんでしょうね。
本当は、王族大好き、自分が王さまになりたいと、一部のタイ人たちは知っているようです。
さて、本題ですが、これからは、反タクシン派もタクシン派も連立に向けて、仲間たちとの話し合いの時です。
現在の所、反軍政を表明したアピシット党首が辞任したことで、民主党が国民国家の力党と手を組み可能性が高まっているといわれています。
タイ威信党も仲間に入るといわれていて、その他の少数党を入れ、238議席になるのではないかといわれています。
一方、タクシン派は、タイ貢献党と新未来党を中心に231議席になるのではないかといわれていますが、両方あわせても、500議席になりませんね。
ですから、まだまだ先行きは不透明です。それに、民主党は難しいでしょうけど、タイ威信党は、どちらにもつけるわけで、条件次第で、どんでん返しも可能性としてはあるようです。
いずれにせよ、タイの安定のためには、プラユット政権が、今後も続く方がいいと、タイで暮らすものとして個人的には思っています。
タクシン派が、議会で戦うのは大歓迎ですが、また、赤シャツを使って、ストリートファイティングを企むことだけはやめて欲しいです。