2019年3月27日水曜日

タクシン派が動いた

まだ選挙の最終結果がでていないのに、タクシン派は、下院の過半数の議席を獲得したとして、連立政権の樹立を宣言して、記者会見を行いました。

首相には、議席を持たないタイ貢献党の党首、スダラット女子が、指名されるようです。

ここで問題は、若者たちから支持されて、多くの票を得た、新未来党の党首タナトーンの過去の発言が注目されています。

彼は、現首相プラユットを推す「国民国家の力党」は、国会議員の中から首相候補を出すべきだと批判していました。

ところが、今回、国会議員ではないスダラットを首相候補にしているわけで、完全にダブルスタンダードですから、これから、批判を受けるのではないかと思われます。

そして、タクシン派の戦略は、選挙管理委員会が、信用できないと、選挙管理委員会の不信任の署名運動を始めていて、すでに70万を超える署名を集めているそうです。

ですから、これからは、選管に圧力をかけて、選管のカウントした票数には誤魔化しがあるとか、これから起きてくるだろう、選挙違反についても、公平ではないという批判への布石だと思われます。

これから、選挙違反で、タクシン派の議席が減ることが予想されるので、その前に、既成事実で連立政権を発表しちゃうということでしょうね。そんなのが現実的でないことは100も承知の上での戦略でしょう。

そして、正義は我らにと、突き進むのでしょう。

彼らが、民主主義は、自分たちだというのを聞く度に、笑っちゃいますが、軍事政権に反対するからといって、それだけで民主主義ではないと思います。

タクシン政権の時のように、自分たちに都合のいい司法介入とか報道規制とか支持する行政区と支持しない行政区への不当な差別とか、裁判にかけることなく、麻薬戦争で疑わしいとレッテルを貼られたものをどんどん射殺するとか、脱税や汚職まみれで、民主主義であるわけがないです。

とにかく、5月9日までは、ああでもないこうでもないと、両者の間で、いろいろな戦略を戦わせることでしょう。

タクシン派の得意ワザの一つは、バックにいる欧米の資本家傘下のメディアを使って、反タクシン派の不正を批判したり、韓国などと同じように、国際連合と関係のありそうで実はないような組織からのコメントとかも出てくるかも。

選管が、どういった結果を出すのか、それとも、もめにもめたあと、混乱を沈静化させるために、選挙の無効化を宣言し、選挙のやり直しという可能性だってあるかも。

そうなったら、今のプラユット首相が、首相を続けることになるのかな?

素人が考えるのは、この程度ですから、専門家に、詳しい分析と予想をして欲しいです。