古い時代のバンコクを知っている人なら、誰でも行ったことがなくても、話には聞いているだろう有名な洋食のお店MIZU's Kitchenが、ついに閉まってしまったそうです。
水谷さんという方が作ったお店だから、MIZU's Kitchenなんだそうですが、鉞(まさかり)さんが、カウンターに座って切り盛りしていました。
黒縁眼鏡の奥の目が優しかったことを思い出します。
バンコクで最初に鉄板で出されるサバステーキを出したお店です。
分厚いサリカビーフステーキも有名でしたし、豚肉にチーズを挟んでパン粉をつけて揚げたゴードンブルーも有名でした。
オックステールスープも美味しかった。
MIZU's Kitchenの裏通りにあった駐車場に車を止めて、裏通り側から、床が油でドロドロのキッチンを通って、店に入ると、独特の匂いがしました。
パッポンやタニヤのオネエサンたちとの待ちあわせや、お店が終わったあとの夜食とか、いろいろな人たちが利用していたようです。
有名な人も無名の人も、MIZU's Kitchenの思い出を懐かしがっているんだろうな。
大阪城や炉端焼きの店がなくなっても、MIZU's Kitchenは、不滅だったのになあ。
バンコクもどんどん変わっていて、昔の思い出は、写真と記憶の中です。