2019年3月24日日曜日

投票が終わって、開票中

タイ時間17:00に投票箱が閉じられ、現在開票中ですが、新未来党が、赤丸つきで大躍進のようです。

今回の選挙では、今までの都市部対地方という対立というとらえ方から、新たに、古い世代と若い世代の対立、そして、スマホ所有者とスマホを持たない層の対立も注目されてきています。

その結果、今まで二大政党といわれてきた民主党とタイ貢献党が、伸び悩んでいるようです。

民主党は、若い世代を掴もうとして、反軍政を表に出し、今までの支持者から嫌われ、失敗しているように見えます。

タイ貢献党は、最初から、タイ国家維持党との連携で、350ある選挙区のうち250にしか候補者を立てていないですから、以前のような議席は獲得できないといわれていました。

それに、タクシン派から、反タクシン派に寝返った東北部や北部の政治家もいます。

あと、親が必死になって子供たちを大学に通わせた結果、彼らが、タイ貢献党ではなく、新未来党を支持しているような気もします。

地方出身で都会で働く若い世代も、スマホでいろいろな情報を手にして、親の世代のように、簡単にタクシンに騙されることなく、タクシン離れもあるのかもしれません。

新未来党もタクシン派ですけど、何となく、新しい方が魅力的なんでしょう。

そんな中、現在のプラユット首相を首相候補として指名している国民国家の力党は、組織票など、確実に票を獲得しているようです。

まだ、開票がはじまったばかりですが、一等賞は国民国家の力党で2等賞がタイ貢献党で、もしかすると、3等賞が、新未来党かもしれません。

タイ時間20:00では、一等賞がタイ貢献党、2番目が国民国家の力党、3番目がタイ威信党(プムチャイタイ党)で、4番目に新未来党、民主党は、なんと第5位のようです。

ただし、まだ、開票率が低いので、これから、民主党が、新未来党やタイ威信党を追い越す可能性はあるようですが、厳しいかも。

そうなると、民主党の大敗ということになりそうです。

タイ国家維持党が解党になったことで、欲を出した民主党が、若い世代の支持を得られなかったばかりか、もしかして、タクシン派に寝返るのかと今まで支持してもらっていた人たちからも見捨てられたということでしょうか。

タイ威信党(プムチャイタイ党)は、ブリラムのボス、ネーウィンの影響下にある政党で、医療用大麻の自由栽培とか、タクシーアプリの自由化など、若者ウケするスローガンを出しています。

今回の選挙でわかってきたように、スマホ世代、SNS世代が投票にいけば、今までの勢力図は、書き換えられますね。

これから先は、タイでも、民族主義者が、ネットで増えていく可能性はあると思います。

予想投票率は、なんと80%だそうです。

- 51,205,624人の有権者
- 92,320カ所の投票所
- 80%の予想投票率
- 国連など11カ国からのオブザーバー

なんだかんだ言っても、新未来党もタクシン派の政党ですから、タイ貢献党と手を組むはずです。

プラユット首相は、再選されるのでしょうか?

期日前投票のうち、ニュージーランドからの1500票ちょっとが、まだ届いていないので、その扱いが、これから協議されるとか。

あと、買収とか選挙違反とか、いろいろとあるでしょうし、500議席がはっきりと決まるまでには、60日ほどかかるとか。

新未来党も、もしかしたら、何らかのトラブルに巻き込まれるかも。

日本も、ネットをうまく使って、若い世代を投票場に引っ張り出した党が、議席を伸ばすのではないかな。