まずは、こちらのニュースを見てください。タイ語の記事ですが、写真を見てください。
白塗りの顔に赤ちゃんを抱いて、道路際に立っています。
この女性は、バンコクの北約90キロほどの所にある遺跡の街アユタヤに夜な夜な現れて、赤信号で止まる車に、串に刺した焼き豚を売り歩いているそうです。
夜、薄明かりの中、こんな女性が立っているのを見たら、一瞬、ドッキリでしょうけど、けっこう、運転手たちから注目を浴びて、話題になっているのだそうです。
この女性、もともとアユタヤにある有名な水上マーケットにあったタイ伝統文化の舞台で女優をしていたそうです。
ところが、火事で、その舞台が燃えて、仕事が出来なくなってしまったので、少しでも生活費を稼ぐためにと、路上での物売りを考えたのだそうです。
タイには、「メーナーク」という誰もが知っている怪談があって、映画やテレビドラマにも何度もなっているのですが、親から反対された結婚相手と駆け落ちして、子供を授かったのですが、愛する恋人が兵隊に出かけているときに、出産したものの、母子共々亡くなってしまったそうです。
でも、なんとかして愛する人に会いたいと、その思いで、幽霊になり、愛する男に会いに行き、その後、故郷に戻った夫と仲良く暮らしたそうですが、ある時、夫は、彼女が、人間ではないことに気が付いてしまうのです。
そして、彼女の霊は、僧侶によって、壺に封じ込められて、川底に沈められたといったお話です。
焼き豚売りのおねえさんは、そのナークさんに扮しているわけです。
以前の仕事の時の民族衣装もドーランもあるので、それを利用しているようです。
抱いている赤ちゃんは、お人形です。
焼き豚ともち米というのは、タイを代表する軽食で、小腹が減ったときにタイ人はよく食べています。1セット25バーツで売っているのだそうです。他にも、イサーン(タイ東北部)のソーセージも売っているそうです。
最初は、普通の格好で売っていたんだそうですが、あんまり売れず、何かいいアイディアはないものかと考えた末に、思いついたんだそうです。
本当は、路上での販売は禁止されているはずですが、バンコクだけなのかな?