タイは、上院と下院があるわけですが、選挙で選ばれる下院500名と違って、国家平和秩序維持評議会(NCPO)の指名で250名が決まります。
その250名に対し、国王の認可が下りたので、現在の所、下院の498名と上院の250名となっています。
今月の24日に国会が開き、上院・下院の議長が決まれば、今月中に首相が決まるかも知れません。
この250名の上院議員に対して、いろいろな批判や話がでています。
250名中、軍人と警察官の将官の肩書きを持つ人が、なんと101名もいるんだそうです。さすが世界で一番将軍の多い国といわれるだけのことがあります。
女性の上院議員は26名だけだそうです。
一番の話題は、プラユット首相の弟ですが、とにかく評判が芳しくないようで、国家平和秩序維持評議会にも選ばれていたのに、今まで400日の会議があったのに、394日の欠席だったそうで、それでも上院に選ばれるのは、ひどいということです。
まあ、ひどい話ですね。何で、こんな事平気でするのか理解に苦しみます。
コネ社会とか階級社会というのは、タイの悪しき伝統ですね。
今は、軍政で、軍がやり玉に挙げられますが、実は、タクシン派でも同じことです。タクシン派にも、軍人や警察官が、いっぱいいます。警察官には、タクシン派の方が多いかも。
そして、タクシン派の政党は、自分たちは選挙で選ばれたから民主主義だといっていますが、反タクシン派の政党も、すべて、選挙で選ばれたわけで、同じなわけです。
反タクシン派だけが、選挙違反をしているわけでもなく、タクシン派も選挙違反では定評があります。
五十歩百歩ですが、違うのは、上院議員は、選挙で選ばれていないということですね。
でも、上院に関する指名方法を決めた憲法は、一応国民投票で支持されたって言い訳はあるようです。
いつも思うのですが、新未来党は、どうしてタクシンと手を組んでいるのでしょうね。タクシンと切れたら、本当の新未来党になれると思うんだけどなあ。やっぱ、軍資金と選挙戦略の問題かな?