NHKスペシャルでやっていたんですが、最新の再生治療で、脊髄損傷などの患者に点滴でだけで治る治療法の治験がはじまっているんだそうです。
この治療をしているのが、札幌医科大学で、すでに、ある程度の効果も上げているようです。
仕事中の事故とかスポーツでの怪我で、脊椎などを痛め、下半身マヒになって苦しんでいる人たちは、かなりいます。
もう、考えられるすべての方法を試したいという感じで、民間療法などの詐欺に引っかかってしまう場合もあるようです。
札幌医科大学の方法は、最近話題になるiPS細胞ではなくて、患者の腰の骨から骨髄液を採取して、その中に含まれている0.1%の間葉系幹細胞を培養して、2週間で1万倍に増やしてから、それを点滴で、患者の血液中に戻すのだそうです。
それで、損傷を受けたり、死んでしまったところに新たな神経細胞が生まれてきて、内臓や筋肉の動きが回復するそうです。
今のところ、深刻な副作用も出ていないそうです。
特に、脳梗塞や事故の後、すぐに治療すると効果が大きいらしいです。ALSにも使えそうです。
番組の中では、水泳の飛び込みで、首の脊髄を損傷して、寝たきりになった51歳男性のことをやっていましたが、治療を受けて、翌日から、手の指を曲げることが出来るなど、驚くような回復を見せ、今では、杖なしで歩けるし、車の運転も出来ていました。
もう1人の男性は、重機の上から転落し、やはり首の脊髄を痛めて、寝たきりでしたが、間葉系幹細胞を点滴から体内に入れ、ゆっくりではあるけど、徐々に話せるようになったり、保持してもらいながらの歩行訓練をするところまで回復してきていました。
事故による損傷の度合いとか、事故からの時間の経過とか、個人差はあるようですが、治療を受けたほぼ全員に回復が見られ、7年間の条件付きで、5月から健康保険も適用になったそうです。
この治療法が普及すれば、多くの人たちが救われる可能性を秘めているわけで、ノーベル賞ものではないでしょうか。
iPS細胞の可能性も、これからでしょうし、可能性があるものは、どんどん試していっていいのではないかと思います。
医療用大麻も同じで、頭ごなしに否定するのではなく、海外では、どんどん合法化し、研究が進んでいるのですから、痛みの緩和など、認めていいように思いますね。
モルヒネとか麻酔薬などの医薬品には、麻薬成分が含まれているものもあるわけで、それでも、人間の治療には役立っているわけで、どうして大麻からの医療薬だけが、いまだに非合法なのか理解できません。
何か裏があるのではないかと疑っちゃいますね。