東南アジアで暮らしていると、まわりはニセモノであふれています。
ブランドモノなど、そっくりなモノもあるし、そのダジャレのような名前に吹き出すこともあります。
薬とか食品は、命にかかわることもあるから、ニセモノは怖いです。
さて、先週から話題になっているのは、タイの農業・協同組合省の副大臣のニセ学歴問題です。
タマナット警察大尉という人なんですが、オーストラリアでヘロインの密輸に関する容疑で8ヶ月拘留されていた経歴も問題になっていますが、彼が経歴としている博士号が、どうもアヤシいようです。
ニセ学歴というのは、国際的なビッグビジネスで、学士や修士や博士号の証明書を欲しがる人がいっぱいいるわけです。
子供の頃、貧しくて、学校に行けなかった政治家などいっぱいいます。そうした人に名誉学位を送るところもありますが、自ら、なんとか証明書を手に入れようと、いろいろなツテを探すようです。
バンコクのカオサンという所では、どんな証明書でも作りますという店があるそうですが、すぐにバレるようなモノでは困るわけです。
ニセの国際運転免許証とか、フィリピンが有名なんだそうです。フィリピンでは、ニセの大学卒業証明書も有名だそうです。
今回のタマナット警察大尉ですが、California Universityで博士号を取ったという証明書を見せたんですが、野党などが調査したところ、アメリカにそんな名前の大学はないことがバレたんだそうです。
なんでも、このCalifornia Universityというのは、大学ではなく、印刷会社で、顧客からの注文で、いかなる証明書も作れるんだとか。
昔なら、わざわざアメリカに行ってまで調査する人はいなかったかもしれませんが、今は米国に住んでいるタイ人も多いですし、ネットで検索すればタイにいてもいろいろとわかります。
韓国のタマネギ男の娘さんの疑惑にもあるように論文を書いてくれる教授とか会社もあるそうで、今回の件でも、仲介した人がいて騙された可能性もなきにしもあらずとか。
海外の大学に行って半年とか1年で、修士とか博士とか取っちゃう天才・秀才の中には、裏技を使っている人もいるんじゃないかと思います。
まあ、私の妄想は低学歴のひがみなんですけどね。