依存症という言葉を聞くと、一般的に連想するのは、薬物依存症ではないかと思います。
ほかには、ギャンブル依存症とか、アルコール依存症、株やFX依存症、ゲーム依存症、万引き依存症、セックス依存症もあるし、世の中には、依存症だらけです。
昨日のNHK「あさイチ」で内科医でコメンテーターのおおたわ史絵先生が、薬物依存症の家族をもった実体験から、依存症について話をされていました。
彼女の母親が、鎮痛剤の依存症だったと勇気あるカミングアウトをしていました。母親は、元看護師で、父親が医師だったそうで、身近に鎮痛剤があり、母親も自分で自分に注射できたことも原因だったろうと言っていました。
彼女のような依存症の家族を持つと、もう家族は大変で、なんとか依存症から抜け出してもらおうと必死で戦うようですが、彼女は、その後、気が付いたことがあったそうです。
彼女は、浮き輪を取りだし、大吉さんに浮き輪を掴ませ、溺れそうな時に浮き輪を離せといっても、取り上げようとしても、それでは、よけいに浮き輪にしがみつくだけでしょと、説明して、それよりも、浮き輪にしがみついている大吉さんに対して、手をさしのべて、この手を掴んでといえば、そのうちに浮き輪を離すでしょうと。
彼女の場合には、依存症の本人よりも、まず、家族が入院をすることを薦められたそうで、家族同士が、いろいろな話をしたら、そこから、いろいろなヒントもわかってくるだろうし、まず、家族が笑顔にならなければ、依存症の本人も、なかなか抜け出せないと語っていました。
彼女は、今、刑務所の中で、服役囚たちの診察をしているそうで、服役している人たちの多くが、何らかの依存症であったり、窃盗犯だったりすることがわかったそうです。
窃盗も、ある意味依存症であることもあるそうです。万引きなんかはそうでしょうね。
パニック障害になりやすい人にもいろいろな人たちがいますが、一部の人には、まじめだとか、引っ込み思案で内気な性格だとか、何事にも不安を感じやすい神経質だったり、一人で決断したり行動することをためらう依存的傾向が強かったりもするそうですが、依存症になりやすい人にも、そういった人たちがいるかもしれません。
番組では、依存症の人に多い性格として、以下のことをいっていました。
1.自己評価が低く自分に自信が持てない
2.人を信じられない
3.本音を言えない
4.見捨てられる不安が強い
5.孤独で寂しい
6.自分を大切に出来ない
子供の頃に家族との悲しい別れがあった人もいるのではないかと思います。愛する家族の死とか、両親の離婚とか。
家族に出来ることとしては、正しい知識を持つことと、同じ悩みを抱えている者同士で情報交換をすること、そして、信頼できる医者や友人を持ち、信じた治療法を諦めないで試すことだとも言っていました。
ギャンブル依存に関しては、「ギャマノン」の紹介もしていました。
世の中の苦しんでいるご本人、そしてご家族の人たちが幸せになれますように!