中国肺炎の感染者は、世界全体で50万人に迫りつつあります。亡くなられた方の総数も2万人を超えています。
毎日6千人ほどの新しい感染者が世界に入るわけですが、現在の所では、欧米に感染者が多いですね。
中国の武漢から世界に広がっていった中国肺炎ですが、初期の頃には、欧米では、中国人やアジア系の人たちに対しての差別問題も起きました。
アジア系の人たちは、マスクをする人が多いので、マスクをして行動するわけですが、すると欧米人の中の差別主義者たちが、「お前はコロナだろ?」とか因縁を付けて罵倒したり時には暴力を振るったりしました。民度低いですね。
いろいろな専門家の人たちが、マスクについて、マスクをしてもウィルスは防げないのだから、マスクはしないでもいいとか、一般の人がマスクをすると、本当に必要な医療関係者にマスクが行き渡らないといった意見が多かったように思います。
確かに、医療関係者にマスクが行き渡らなかったら大変です。これは、政府や自治体などが、マスクを備蓄しておくべきですが、その政府や自治体が、一部の人の考えで、外国に大量に送ったりしたわけで、それは大問題だと思います。
「困った時にはお互い様」とか「お裾分け」とか日本の美しい価値観だと思います。その裏には、性善説があって、自分が困った時には、同じようにしてもらえるという期待もあるわけですが、実際には、世の中には、いい人たちばかりではないのが事実ですね。
日本人に十分に行き渡るから、お裾分けしましょうが基本だと思います。
そしてマスクについてなんですが、確かに、専門家には、マスクでは、感染を防ぐことは出来ないという意見が多いようです。
でも、ここが重要な所なんですが、今回の中国ウィルスは、感染した保菌者であっても、全く異常がない人もけっこういるそうです。
自覚がないし元気ですから、いろいろなところに行ってウィルスをまき散らしてしまうこともあるわけで、そうした人がマスクをしているのとしていないのとでは、ウィルスをまき散らす範囲に大きな違いがあると思います。
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シンガポール政府は「健康であればマスクはするな」と言い放ちました。理由は大きく2つです。
マスクでは飛沫感染の予防ができない
マスクの在庫は無限ではない。具合が悪い人への優先供給が必要
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最初は、シンガポールの感染者が少なく、感染者を徹底的に追跡するやり方や入国規制などが、素晴らしいと評価されていますが、その後、海外にいたシンガポールの留学生やビジネスマンたちが帰国すると、徐々に感染者が増えてきて、今では、一日50人前後の新しい感染者が出てきていて、感染者は、600人を超えてきました。
アジアの国々は、最初、感染の拡大をコントロールしていましたが、欧米からの帰国者が感染を広げています。
外国人の入国を禁止できても、自分の国の国民の帰国を禁止できないわけです。出来ることは、入国後の隔離です。
まだまだわかっていないことの多い新しいウィルスですが、マスクをするアジアに比べて、マスクをしない欧米の方が感染の拡大が激しかったと思います。
他には、アジア人は、一般的にシャワーやお風呂が好きです。
シンガポールも「自分のためにではなく、人のためにするのがマスクです。」と言っているように、感染を広げないためには、マスクは必要だと思います。
買い占めとか転売とかは、全く別の問題です。