2020年3月3日火曜日

お化けじゃないよ ピー・ノーイだよ

1980年代のバブル時代、黄金の国ジバングには、世界中から一攫千金を求めて人が集まってきたわけです。

中でも、風俗界は、フィリピンとかタイとかメキシコとか、ロシアとか、本当に賑やかだったそうです。

地方の温泉街のカラオケなどで、住み込みで売春に励んで、故郷に豪邸を建てる話は、タイでも有名でした。

でも、バブルがはじけてからは、日本の人気もイマイチというか、タイ料理にシフトしていったようで、コックさんとか増えたそうです。

そして、タイ式マッサージも有名です。

タイ式マッサージ師たちは、日本や韓国やシンガポール、そしてドイツとかアフリカまで行っているようです。

中でも、人気なのが韓流人気にあやかってか、韓国だそうで、韓国には、不法就労のタイ人が少なくても5000人、多く見積もれば1万人以上いるのではないかといわれています。

タイ式マッサージだけでなく、秘密のアルバイトをすれば、かなり効率よく稼げるようです。

そこに、韓国の武漢肺炎の大流行です。

外国にいるタイ人たちの横の連絡は、ものすごくて、仕事の情報や地下銀行の情報、そして手入れの情報など、すごいそうで、今回は、武漢肺炎情報です。

みんな命を捨てたくはないですし、異国での入院は怖いわけです。

だから、一斉にタイに帰りたいと言っているそうで、帰国待ちのタイ人が5000人だそうです。

それで、タイ政府も慌ててしまって、今日の注目ワードは、ピー・ノーイだそうです。

ピーというのはお化けとか精霊のことで、ノーイというのは、小さなとか少ないという意味です。

ピー・ノーイとは、海外にいるタイ人の違法滞在者のことだそうです。

昔は、アメリカに行って一旗揚げるタイ人は、ロビンフッドと言われていたそうです。森の中に潜むということなんでしょうね。

空港のイミグレーションは、ピー・ノーイたちの受け入れのため、準備で大変だそうです。

韓国も最初は、韓国で14日間隔離した後帰国させると言っていたそうですが、もう、国内の感染者で大変で、結局、隔離せず帰国ということらしいです。

だから、タイに戻ってきてから、14日間自宅待機ということなんでしょうね。

もしも、韓国から、新たに武漢肺炎の感染者が帰国して、蔓延させたら、非常事態です。

でも、エイズの時にもタイ人は、エイズで死ぬより飢え死にが怖いと、検査も受けずに働く人が多かったわけで、これから先、韓国帰りの人たちが、そんなこと考えないことを祈るばかりです。