2020年3月4日水曜日

国旗と黒旗

タイでは、お役所や学校などで毎朝8時に国歌が流れて国旗の掲揚が行われ、夕方の6時に、再び国歌が流れて、国旗が降ろされます。

バンコクに住み始めた最初の頃は、街行く人びとが急に立ち止まって直立不動になるので、驚きましたが、すぐに自分も同じように出来るようになりました。

テレビでも、同じように国歌が流れますが、その前に、国旗と国歌はタイ国民の統合の象徴であるとの説明があります。

タイの国旗は3色の横線ですが、赤が国民、青が王制を意味し、白は仏教を意味するといわれています。

タイの国歌

国家というモノには、長い歴史が有り、過去の先輩たちの血と汗と涙によって成り立ってきているわけです。

でも、どこの国にも国歌や国旗に反対する一部の人はいるモノで、だいたい時代錯誤の共産主義者か売国グローバリストですね。

このところ、タイの学生たちが集会を繰り返していますが、昔から、学生運動の裏にはアメリカがとか言われてきています。

70年代はCIAといわれていましたが、最近はNEDだそうです。

今タイで話題になっているのが、チュラロンコーン大学というタイで一番優秀だといわれている大学の講堂前に聳え立つ高い国旗掲揚の竿に国旗ではなく、黒旗が掲揚されたんだそうです。

黒旗にはいろいろな意味があるそうです。

1.F1などのレースで使われる旗であり、反則行為をした者に対して掲げられる。
2.アナキストの掲げる旗。アナルコ・サンディカリストやアナルコ・コミュニストが掲げる赤黒旗などのバリエーションもある。
3.海賊の掲げる旗。
4.弔意を表す旗。
5.イスラム教を示す旗。

学生たちの掲げた旗は、アナキスト・コミュニストの掲げる旗でしょうね。

学生の頃には、反体制とか、民主主義とか革命とかの言葉に幻想を持つこともよくあることです。

今の政権やタイの政治に疑問を持つことは当然だと思うけど、誰かに踊らされての反政府なら、愚かだと思います。

漁夫の利と言われるように、国内が割れて乱れると、第三者である外国人たちが入ってきて、ある種の植民地政策を行うわけです。

タイは、独立を守るために、いろいろな犠牲も払ってきている国で、独立を守ることにかけては、なかなかしたたかです。

学生たちは、70年代の昔の話を持ち出して、今の政権や軍の権力に対して反対しているわけですが、昔と今とでは、いろいろと違います。

武漢肺炎でも大変だし、経済もよくないし、これ以上の騒ぎは起きて欲しくはないですね。