2020年6月11日木曜日

今週のタイのニュースから

タイは、新コロナウィルス対策をかなり厳しくしているので、国内の感染者は、ほとんど出ていません。

ただ、海外から帰国してきたタイ人には感染者が時々出ています。

まだ深夜の外出禁止令もあるし、接客を伴うバーやカラオケなどやソープランドなどは、まだ営業禁止です。

県をまたぐ移動に監視、外国人がバスに乗ることが禁止されているそうです。鉄道ならOKだそうです。

バンコクを見る限り、ほとんどのタイ人はマスクやフェースガードをしています。

建物やお店に入るときには体温検査もされるし、真剣に感染防止に取り組んでいるので感心します。

そんなバンコクですが、猛暑の毎日に加え、雨季に入っているから時々スコールも来ます。

このところ、テレビやネットニュースで、ダウンタウンの浜田のような顔をよく見るので、誰なんだろうかと思っていたところ、なんでも、反政府運動の活動家で、ラオスやカンボジアに逃げている人のようです。

タイでは、政治家でも一般の人でも、犯罪を犯したり、指名手配をされると、国外に逃げる人がかなりいます。

タクシンと妹のインラックが有名ですが、他にも、スケベ坊主とか、金持ちのどら息子とか、反政府の活動家とかいろいろです。

お金がある人は、ドバイとか香港とか欧米に逃げているようですが、お金がない人だと、隣国のラオスとかカンボジアに逃げることもあるようです。

今回話題になっているWanchalearm Satsaksitさんですが、タクシン派の反政府運動の活動家だそうで、不敬罪の容疑がかけられているのでラオスに2015年に逃げたようです。

今回話題になっているのは、今月4日の夕方5時ごろに、カンボジアの彼が借りているコンドミニアム近くの屋台で食事中、ちょうど家族に電話していたところ、彼が、「痛い、息が出来ない。」と言って電話が切れたんだそうです。

その後、消息がわからなくなっているので、もしかしたら誘拐されたのかもと心配されているそうです。

中には、もう殺されているのではといった話もネットでは流れているようです。

ここまで書いて気が付いたのですが、ん?、George Floydさんのケースと似ているんじゃ? それに、日本の渋谷警察前のクルド人にも。

なんか、同じようなシナリオで、反政府の人たちが、動いているの?とか考えちゃいますが、タイの場合には、マジ、恐ろしいことが起きることがあるから、なんとも言えません。

この件では、反軍政で反王制で有名なアンドリューくんが、危険な話をフェースブックに書いているようですが、私は、平和を愛する小心者ですからノーコメントです。

そして、今日は、タイの有名なサランユーの話題がニュースを賑わせています。

サランユーで検索すると、アイス・サランユーがでてきますが、ニュースになっているサランユーは、80年代の二枚目俳優Sarunyoo Wongkrachangで、肝臓ガンで亡くなったという悲しいニュースです。

40代以上のタイ人なら誰もが知っている俳優ですが、その後、映画や演劇の監督などでも有名でした。

もっと有名なのは、2006年と2008年に彼が、反タクシン派の集会でステージに立って、演説をしたことです。

彼は、タイでもっとも有名なチュラロンコーン大学の卒業生で、1973年10月14日の民主化運動や1992年の暗黒の5月事件に興味を持って育ったそうですが、タクシンの政治には納得できなかったようです。

それでPAD(民主市民連合)のデモや集会に参加し、タイ人を驚かせ、その後、多くの芸能人などが、政治的な発言をするようになっています。

そんな有名な人の突然の死に、みんな驚き、反タクシン派の有名人たちから、いろいろなコメントも出ています。

タイは、タクシン派と反タクシン派に国が二分されているという人もいるように、政治家だけでなく、軍人も警察官も役人も学者も、芸能人や文化人も別れています。

世界中で、アンティファの動きが露骨になっていますから、タイが、もし、新型コロナの規制を外したときには、集会やデモがはじめるかもしれません。

みんな仲良く平和が一番です。