2020年6月9日火曜日

出口が見付からない その3

精神科の先生からは、ストレスの原因は、バンコクにあるわけで、バンコクに戻ることはお薦めしないとのことでした。

でも、ここで日本に戻って生活するのは、なんか負け犬のような気がするので、バンコクに戻って、この不安にうち勝ちたいとか、生意気なことをいいました。

先生からは、まあ、そこまでいうのなら泊めることはしないけどと、多めにお薬を出してくれました。

日本にいたのは1ヶ月弱でした。

それで、不安はありましたが、バンコクに戻りました。

一人暮らしですから、不安になることは当然あるわけで、そういった時には、お薬が頼みの綱でした。

子供の頃から、注射は嫌いだけど、お薬は大好きな人間です。

徐々に普通の生活に戻っても、やはり、不安は消えないわけで、このままでは、薬もなくなってしまうし、とにかく、薬を飲むことを出来るだけ減らそうと努力しました。

一日3回を2回にしたり、一日おきにしてみたり、眠剤をやめてみるとか、まあ、いろいろなパターンを試しながら暮らしていました。

今から考えて、自分では、よかったなあと思うのは、家にこもらず外出をしたことだと思います。

それも、夜の街に繰り出して、クラブのオネエサンと話をしたり、車の運転をしたりしたことは、いいストレスの解消になりました。

車の運転は、最初は、閉ざされた空間だし、つい、事故をするのではないかみたいにマイナスのことを考えてしまいがちなのですが、運転をしていると、運転に集中するからよけいなことを考えなかったです。

鬱状態の時には、性欲なんかあろうはずもなく、女性に興味も無かったのですが、やっぱり、女性は魅力的だし、なんとか仲良しになりたいと思うわけで、元気もでてきます。

性欲は、生命力だと思いました。

自分が苦しいときにまわりの人はどうだったのかというのもよく見えるわけで、優しい人もいれば、冷たい人もいるわけです。

最近、ネットの誹謗中傷とかの話題も多いですし、いろいろな人たちが自殺する話も聞きます。

他人にとっては、なんともないことでも、本人にとっては、とてつもない大きな悩みだったりもするし、迷路に入り込んでしまうと、本当に出口がわからなくなってしまいます。

いろいろな本には、悩んでいる人に対して、「頑張れ」はダメだというのがあります。

私も、過剰な応援が負担になることになる場合もあると思いますし、応援をもらって元気になる人もいると思います。

でも、一番大切なことは、専門医に相談してみることだと思います。

それと、家族でも友人でも、いろいろなNGOなどでもいいから、自分の話を聞いてもらうべきだと思います。

意見とかアドバイスをしたい人は避けて、黙って話を聞いてくれる人を探してみた方がいいと思います。

話をすると、心が軽くなります。

運動もいいと思う。

悩みを抱えている人には、心優しい人が多いように思います。優しいから、人を傷つけるよりも自分を責める方向に行くのではないかと思います。

世の中には、悪党もいっぱいいるし、思い通りにならないことも多々あるわけですが、どっちみちいつかは死んじゃうわけですし、楽しいことを見つけて、他人に迷惑をかけない範囲で、人生を楽しんだ方がいいと思います。

もちろん非合法はNG。