例年ですとフィリピンの近くやその東側の南太平洋で台風が発生して、その後北西に進路を取り、沖縄から九州に上陸することが多かったですが、ここ数年は、九州に上陸後、日本列島を縦断したり、東海地方に上陸したり、ちょっとトリッキーな動きをする台風もありました。
今年は、太平洋の海水温が、多少低いということもあって、熱帯低気圧の発生が少なくなっているようです。
この間、台風4号のニュースがありましたが、いつもよりも、もっと西側のコースを取り、台湾から朝鮮半島に向かったようです。
こちらを見ると、最近の大気の流れとか雨雲の様子などもわかります。
今のところ、フィリピンから台湾、そして中国や朝鮮半島への流れがあるようで、その後、日本の東北地方や北海道に進むこともあるようです。
台風によっては、フィリピンからベトナムに向かって、ラオスやタイにも影響があることもあるわけですが、今年は、インド洋の熱帯低気圧が、ミャンマーからタイ北部や中国に進むこともあるようで、北部タイに大雨をもたらしているようです。
バングラデシュやミャンマーも、洪水は毎年のように起きていて、大きな問題です。
中国といえば、三峡ダム問題が、話題になっていますが、長江(揚子江)だけでなく黄河も洪水になっているようです。
そして、東南アジアに関しては、メコン川流域も、いろいろな問題を抱えています。
メコン河は、チベット高原に源流を発し、中国の雲南省を通り、ミャンマー・ラオス国境、タイ・ラオス国境、カンボジア・ベトナムをおよそ4200キロにわたって流れ、南シナ海に注ぎ込む長大な河です。
まわりの国々にとっては、海運や漁業や農業や水力発電になくてはならない河です。
中国の経済発展とともに中国の電力をまかなうために、中国はメコン河にもいくつかの発電用のダムを造り、そのために、下流の方では、時に水が涸れて、船が通れなくなったり、魚がいなくなったり、旱魃になったりと、いろいろな問題が出ることが増えています。
逆に、ダムの放水での洪水も起きています。
本当は、上流の国は、下流の国との話し合いをすべきなんですが、なんといっても中国共産党は、自分の都合しか考えないことが基本ですから、困っちゃうわけです。
ラオスやカンボジアは、すでに中国の経済植民地化しているとの指摘もあるくらいです。
新型コロナも大変ですが、気象変動も、人びとを苦しめます。
これから世界はどこに向かうのでしょうね。