世界には200国近い国があって、そこで生まれた人たちには、それぞれの国籍があります。
最近は、国際結婚もあるし、両親の国籍と違っても、生まれた国の国籍を赤ちゃんに与える国もありますから、二重国籍や多重国籍の人もいます。
日本は、成人の多重国籍を認めませんから、子供の頃は、他の国の国籍を持っていても原則22歳で、国籍を選択しなければならないです。
日本で暮らしている人は日本人だけではありませんが、日本人なら、生まれたときに出生届けを出しているから、戸籍があります。
外国にいる日本人なら、その国にある、日本大使館に届けることになります。
外国人の場合には、身分を証明するのがパスポートだったり、在留カードだったりします。
今は、婚姻届を出さない人たちもいますし、戸籍などない方がいいといっている人たちもいるそうです。
お国の事情はそれぞれで、身分制度のあった国などでは、戸籍があることで、自分がどの階級に属していたのかがわかってしまったりして、差別につながるといった考え方もあるそうです。
日本でも壬申戸籍というのが、問題になったこともあったそうです。
明治4年(1871年)の戸籍法に基づいて、翌明治5年(1872年)に編製された戸籍で、編製年の干支「壬申」から「壬申戸籍」といわれています。
当時の日本の総人口は、3311万人で、壬申戸籍では、皇族、華族、士族、卒族、地士(讃岐の郷士のみ)、旧神官、僧、尼、平民等を別個に集計した。
日本にも被差別部落差別問題があって、戸籍が差別の原因になるという指摘もあります。
まあ、立場によっても、いろいろな見方や考え方はありますが、私の場合には、家紋とか苗字とか戸籍は興味があります。
お寺は過去帳といわれる、檀家の家系図のようなものもあるそうです。
これもまた個人情報の宝庫で、今では、簡単には見る事が出来ないようです。
そこで、新しい宗教の出番だったり、キリスト教の出番もあるようです。
結婚式やお葬式もまた、戸籍が他人にわかってしまうかもしれない機会なので、ひっそりと家族のみで行う場合もあるようです。
家系図ビジネスといわれるものもあって、自分の家系が昔のだれだれにまでたどることができるといった家系図を作ってくれるんだそうですが、どこまで本当かは、わからないのではないかと思ってしまいます。
でも、お墓にある家紋なんかは、かなり参考になるのではないかと思います。
戸籍も古いものはドンドン廃棄するようですので、今のうちに手に入るものは手に入れて、写真にしてパソコンにでも保存しておくと、将来子供や孫に喜ばれるかも。
私が、ご先祖さまの戸籍を見たところ、古い人は、江戸時代の生まれでした。
文政 1818年から1831年まで
天保 1831年から1845年まで
弘化 1845年から1848年まで
嘉永 1848年から1855年まで
安政 1855年から1860年まで
そして、自分のご先祖様に関係のありそうな苗字は、
原田、古山、高橋、須山、稲野、吉田、金原、神谷、美輪、長谷川、豊田、加藤、松下、岡田、鈴木
血のつながりのない人もいると思いますが、ご先祖様と結婚とか養子縁組をした人たちもいるようです。
当たり前の話ですが、ご先祖様をたどっていけば、それこそ、縄文時代からもっと先まで続いているわけで、その間に関係のあった人は、もう日本人全員かもしれません。
清和源氏の子孫だとか胸をはっている人もいるそうですが、それよりも、アウストラロピテクスの子孫だぞ!の方がかっこいいと思います。