・2月上旬頃から、首都バンコクのトンローやプロンポン地区にある商業施設や病院前において、在留邦人の方が客待ちをしているタクシーに乗車したところ、運転手から料金支払時に運賃として1,000バーツ札で支払うよう、しつこく要求され、先に1,000バーツから運賃分を差し引いた額をお釣りとして渡されたことから、1,000バーツ札で支払い降車しようとすると、運転手が100バーツしか受け取っていない旨申し立て、さらに追加で1,000バーツを支払わせるなどし、現金をだまし取る事件が発生しています。
【手口】
(1)トンロー地区の商業施設前等において、客待ちをしていたタクシーに乗車し、目的地近くになったところ、途中で運転手自らメーターを止める。
(2)目的地に到着後、運転手は先に1,000バーツからそのメーター運賃分を差し引いた額をお釣りとして乗客に手渡す。
(3)運転手は、乗客に執拗に1,000バーツ紙幣で支払うよう要求する。
(4)乗客は、1,000バーツ紙幣を支払った後、降車しようとするも、運転手は100バーツを手元で示しながら「間違えています」と申し立て、さらに1,000バーツを要求し、乗客に二重で支払わせる。
・本タクシーは、緑色と黄色のツートンカラーのタクシーで、運転手は40歳代くらいの男性、乗車中には英語で「日本人ですか」等から会話が始まり、頻繁に乗客に英語で話しかけてくるとのことです。
・海外では日本人は裕福で、多額の現金等を持っているというイメージを持たれ、財産犯罪のターゲットになりやすい傾向があります。同様の場面に遭遇した場合は、ためらわず「ノー」と断り、毅然とした態度で冷静に対処することが大切です。
・その他、タクシーに関するトラブルとしては、暗い路地や人通りの少ない場所に連れて行かれ、運転手やその仲間に凶器で脅され所持品を奪われる事案、大きく遠回りされるなどして法外な料金を請求される事案や性的暴行を受ける事案等が世界中で発生しています。
・同様の被害に遭われた方や、他種別の街頭犯罪等の被害に遭われた方がおられましたら、当館に御一報ください。
(問い合わせ先)
○在タイ日本国大使館領事部
電話:(66-2)207-8500、696-3000
FAX:(66-2)207-8511
所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330
(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)