この数年、フィルムカメラなど古いカメラがおしゃれだと若い世代の間でも人気だそうで、実際に撮影するだけでなく、ファッションとして身に着けて写真を撮ったり、インテリアとして部屋に飾ったりと、いろいろなところで目にすることも増えているようです。
私が初めて見たカメラは、父の蛇腹のカメラでした。革のケースに入っていて、なかなかかっこよかったです。
父の蛇腹カメラのメーカーは記憶にないですが、こんな感じのカメラだったと思います。
こういった蛇腹式のカメラは、意外と構造がシンプルなので、素人でも修理ができたりします。
蛇腹の折り畳みの部分がおかしくなっていたり、蛇腹の折り目から光が入り込んだり、レンズのところにシャッターがあり、その具合がおかしかったりするのであれば修理も可能なことがあります。
もう一つ、若い人たちに人気があるのが、二眼レフといわれる正面にレンズが二つ付いたカメラです。
カメラを両手で持って、カメラの上から被写体を見てシャッターを押すのですが、上下左右が反転するので慣れないと戸惑います。
でも、構造的には複雑ではないから、横蓋を外して、作動を確認すれば、問題点がわかって修理できることもあります。
あと、私が初めて父親からもらったオリンパスペンSですが、当時はフィルムも高かったので、36枚撮りのフォルムで72枚撮れるハーフサイズカメラが流行っていました。
私は、このカメラでヨーロッパの写真を撮りました。今思うともっと撮っておけばよかったと後悔ですが、当時としては小さくて軽く、晴れならシャッタースピード250で絞りを11とか、距離もいい加減な設定でもなんとか写真が撮れました。
このカメラ、よくある故障が、シャッターが切れなくなる故障で、フィルムも巻けなくなるので、万事休すでしたが、意外と、裏ブタを外して、レンズを止めているネジを緩め、レンズを少し左右に動かしながらフィルムが巻ける位置を探して、見つかったら、そこでネジを留めれば、正常に動くようになることもあります。
もちろん、バネとか歯車とかの問題ならダメですが。
1973年のロンドンにてオリンパスペンSにて撮影